大切なおれたちの宝物 ybhk

22話 居酒屋でするの？ ページ23

光side

大ちゃんらしき声が携帯から聞こえてくる。



光｢貸して｣



薮｢え、う、うん…｣



薮から貸してもらい携帯を耳にあてる。



光｢もしもし…｣



有『もしもしひか？ ほんっとごめん！』



光｢いや、だから何が…｣



有『飲食店以外のところでBEST会しよー？って高木と伊野ちゃんに言ったんだけどどうしても居酒屋がいいって聞かなくって…ひかの状況言うのも悪いとおもって俺…どうしたらいいか… 』



なるほど…BEST会のことか…



光｢いいよ？俺は…｣



有『いやいやよくないよ！！居酒屋なんてさっけくさいじゃん！？ひか余計に気分悪くなっちゃう……』



光｢大丈夫だよ？最近体調いいし…久々に居酒屋行きたいし…俺は飲めないけどね(笑)｣



有『ほんとに…？ 』



光｢うん。だから泣きそうな声にならないで？大ちゃん(笑)｣



そう俺が言うとだってぇ、だってぇなんて言いながらびーびーなきだした(笑)



光｢いつ行くの？｣



有『急なんだけど…土曜日の夜… 』



光｢土曜日の夜？｣



薮｢まって、それ、らじらー終わりってこと…？｣



有『ほんとに申し訳ないっ… 』



薮｢違う日にしよ？じゃないとひかるの体調が…｣



光｢だから体調はいいって言ってるでしょ？俺は大丈夫だよ大ちゃん。土曜日ね？伊野ちゃんと行けばいい？｣



有『うんっ…そうなる…ごめん… 』



光｢大丈夫だよ。楽しみにしてる。ありがとね｣



それだけ言うと俺は携帯の切るボタンを押した。



薮｢お前…体調…｣



光｢えへへ…嘘つくしかねぇじゃん…｣



薮の言うように体調はよくない。毎日吐き気と眠気と戦ってる。



薮｢ひかる…｣



光｢その1日…俺、生きて帰ってこれるかなぁ(笑)｣



薮｢無理だと思ったらすぐに帰ろう…｣



光｢…うん。｣



そう言いながら不安な夜を過ごした。

23話※ 土曜日の夕方→←21話 話す勇気、BEST会について

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