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阿部side



明らかに自分のからだがおかしいって感じたあの稽古のあと メンバーに見送られてマネージャーに病院まで連れていってもらった。



着いた病院で、先生にこの1か月ぐらいに起きたことを伝えたり、頭痛薬を見せたりと話す。



話せば話すほど徐々に先生の顔つきが変わっていくのが見えて、駄目なのかなと悪いことがさまよった。




予想としてはストレスからの頭痛、だったから先生の口から「検査入院」と言われた衝撃は大きかったと思う。


できるだけはやく、と言われてパンパンだったスケジュールをマネージャーに相談してこじ開けたりした。









まさか。まさか俺が。って思うぐらいの気持ちで検査入院も落ち着かないまま日がくれて



先生に次呼ばれたときには 駄目だったんだ。とみてわかるほどの顔つきで迎えられて



なにも落ち着かないまま告げられたのは 長ったらしい聞いたことない病気の名前。


...、病気?





脳腫瘍の一種で腫瘍はなかなか大きくなっていること。



腫瘍で圧迫されたせいで頭痛が起こっていたこと。


治療として化学療法を用いるから入院は必須だということ。



自分が病気だという衝撃になにも聞けてなかった。



とにかく言われたことは できるだけはやく入院して治療したほうがいいからちゃんと仕事に区切りをつけてほしいということだった。




時の流れと事の大きさに現実を理解することができなくて、俺は他より自分を優先するようになって言ったと思う。








なにも考えられなかった。

6 言えない→←4



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作者名:はくまい。 | 作成日時:2021年4月4日 13時

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