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その何かがはっきり分かったのは稽古の休憩明けからだったと思う。
その休憩でも照は気にしてくれてた。
アップテンポな曲の振り入れ。
『阿部、ワンテンポ遅い。』
「すみません」
先頭で踊る五関くんに合わせて踊ってたつもりだった。
横にいるめめが明らかに何度もこっちを見てくるからなんだろうと思っていたら五関くんから注意が入る。
個人的には音にもちゃんと合わせてるのに何度踊っても合ってないらしく、だんだん稽古場の空気もぴりついていた。
しかも
...なんだ、これ...、
いつも以上に蛍光灯が眩しい。
目の奥が焼けるようにジリジリ痛む。
そんな状況に混乱してたら知らない間に頭痛は復活してきて立っていられなくなった。
自分が前を向いているのかすらもわからなくなって咄嗟に誰かに捕まる。
おっと聞こえた声に舘さんだ、と思いつつそのまま床にずり落ちていく。
「あたま...っ、あた...、っ」
宮「頭痛いか。」
岩「阿部落ち着け。大丈夫。痛いな。」
目も開けられなくて一瞬聞こえた佐久間たちの声が聞こえてすぐに駆け寄ってきてくれた照の胸元に顔を埋めて何とか頭痛に耐えようと必死だったんだとおもう。
声にならない声を出して居たら知らない間に意識は飛んでたらしくて、
気づいたときには稽古も終わり。
稽古場の端で寝かせられてた。
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作者名:はくまい。 | 作成日時:2021年4月4日 13時