芸人さんと【短編集】# 2 (ページ7)

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『でた、また子ども扱いですか』

河井「はあ？そうじゃなくて、」

『いいんですか？女の子の相手しなくて』

河井「お前なぁ」

私の横に座るなり

はあ、と深くため息をつくゆず兄

わかってる、さすがにこんな言い方は良くないってこと

でもそんなことより私は、ゆず兄に恋愛対象として見られていないことが悔しい

私だって、一人の男性に恋する女の子なのに…

河井「子ども扱いしてるんやなくて…」

『いいんですよ、気遣ってくれなくても』

河井「あーもう！

お前が酔っ払ってるの他のやつに見られたくないから」

『、、、へっ？』

河井「子どもじゃないなら一回でわかるやろ、どういう意味か」

ゆず兄は頭をかきながら、私の方を見ようとしない

『ゆず兄、、なんでそんなに顔赤いんですか』

河井「聞くな」

なんて言えばいいんだろう、と迷っていると

濱家さんが「お邪魔みたいやな」ってビールジョッキ片手に、さっきまでゆず兄がいた女の子たちのところに行ってしまった

まわりのガヤガヤした音が遠くに聞こえて

たしかに今、目の前にいるゆず兄の声が耳に響く

『えっと、』

河井「飲み会、抜ける…？

二人で」

やっぱりずるい大人だ、

そんな問いに私が＂ノー＂と言えるはずがないのに

『はいっ』

そう返すと、くしゃっと笑って私の手を引いた

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河井「なぁ、濱に頭ぽんぽんされてたやろ」

『え？あぁ、されましたね』

河井「はぁ、、お前ってほんまに」

『なんですか？』

河井「そういうの妬くから、他の奴にされたらあかん」

『へっ！？嫉妬ですかゆず兄！』

河井「やかましい！聞くなぁ！！」

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