Help you.【納棺師】 ページ2
Aside
・
「はぁっ、はぁっ」
息を切らしながら、広いステージを走る。
もうすぐ、ゲームが始まって2分が経つ。
未だに他のサバイバーには会えていない。
「はぁっ、…ど、どこぉぉ……」
烏が飛んでしまわないように、近くにある暗号機に少しずつ触りながら動く。
すると、心音がし始めた。
開けたステージの先にうっすらと見えるのは、長い帽子と爪。
(やば…このまま見つかって、誰とも会えなかったら即死…！)
思わずざ…と後退り、目を瞑る…と
・
「…こっち」
・
耳元で、静かな声がした。
・
「へ…？」
マスクをつけて、黒い服を着た彼がいた。
わけがわからないまま、そのまま腕を後ろに引かれて、ついて行くように彼の後を走る。
足がもつれそうになるのを必死に動かして、追ってくるハンターから逃げる。
岩陰に隠れ、心音がしなくなるまで2人でしゃがみ込んだ。
「…あの、」
「…別に、助けたわけじゃない…です」
それだけ言うと、暗号の解読をしに走って行ってしまった。
＊
試合のあと。
みんなでおつかれー、と声をかけあった。
試合結果は勝利。1人だけ飛んでしまったけど、3人で脱出できた。
そして、そそくさとこの場を去ろうとする納棺師の彼に声をかける。
「イソップくん、助けてくれてありがとう！おかげで勝てたね！イソップくんがいなかったら、今頃負けてたかも…！」
まだまだ始めたばかりで下手くそな自分に呆れる。
「…棺桶に顔がかけないから、見とこうと思っただけです。助けたわけじゃ…」
そう言ってそっぽを向いてしまう。
「それでも私は助かったよ。ありがとう！」
と笑うと、彼はチラりとこちらを見て、
・
「どう、いたしまして」
なんてちょっと照れ気味に。
そのまま走っていくものだから、なんだかおかしくて。
可愛く見えて、ふふ、と笑ってしまった。
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
記念すべき1個目です。納棺師くん。口調とか、色々難しかったです、、不満等あったらなんなりと！
暇な時間、幸せな瞬間。【リッパー】→←ようこそ、サバイバー様。
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鈴蘭(プロフ) - 失礼します。イメ画書かせていただきました。汚いです。→https://d.kuku.lu/6ff61a8992 (2019年6月22日 18時) (
レス) id: 4b11b743ec (このIDを非表示/違反報告)
Seuyong(プロフ) - ヤンデレ納棺師くんとかリクエストしても大丈夫ですか！？ (2019年6月21日 18時) (レス) id: dc22fa88f2 (このIDを非表示/違反報告)
あのる。(プロフ) - 刻卯さん» 大丈夫ですよ！ありがとうございます…！ (2019年6月20日 22時) (レス) id: b95f2f110d (このIDを非表示/違反報告)
刻卯(プロフ) - ツンデレの甘々系とかって大丈夫でしょうか……？ (2019年5月23日 22時) (レス) id: 351536e9d0 (このIDを非表示/違反報告)
あのる。(プロフ) - 刻卯さん» 刻卯さん初めまして！リクエストありがとうございます…！シチュエーションなどご希望ありますでしょうか？ (2019年5月23日 22時) (レス) id: a6fdb6280f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あのる。 | 作成日時：2019年4月3日 22時
