検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:2,092 hit

103 /美菜side ページ19

風磨が昼まで仕事で帰ってきて2人でいたときに連絡もなしにいきなり星川のお母さんがうちに来た。


ある一人の女性を連れて。


っ!あの人は…。


「み、美菜姉…?」



驚きすぎて言葉が出ないなかやっと絞り出した一言。


菜緒姉の姉で私のもう一人の姉である星川美菜(ほしかわみな)だった。


彼女は私より10歳年上で菜緒姉の6歳年上だ。


10年前いきなりどこか海外に行ってしまい、それ以来連絡が取れなくなっていた。


そんな美菜姉が目の前に。夢じゃない。


風磨がいるのも忘れて私は美菜姉に抱き着いて泣いてしまった。


それを見た風磨は驚いていたみたいだけど私はそんなこと気にしている余裕はなかった。


私はあの日から一度も泣けていなかった。菜緒姉の死んだあの日から。


菜緒姉が死んだあの日泣きたい気持ちはものすごくあったけど私は泣けない。泣いていたのは零兄1人で他は誰も泣いていなかった。


私よりも辛い人がいてその人が泣いていないのに私が泣けるわけがない。


それにお葬式の後は美心と透くんの世話をしながら零兄の面倒に加えて遺品整理と泣く暇もなかった。


泣いているうちに私は眠ってしまった。



美菜side


美菜「Aちゃん、寝ちゃった」



美菜「寝かせてあげたいから寝室案内してくれる?」



風磨「寝室2階なので一旦和室にお願いします。布団敷いて来るのでちょっと待っててください」



そういってAちゃんの旦那さんが部屋を出ていった。


そして戻ってきたと思ったらAちゃんをお姫様抱っこでサッと抱えて和室に連れていった。


かっこいい。

104 風磨side→←102



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:2806 | 作成日時:2022年4月6日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。