あなただけでいいから YG (ページ7)

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ある日の放課後

先生に呼ばれて居残りをしていた私は誰もいない廊下から声がしたのに気づいた

何となく気になってその声の方に近づいていけば

それがだんだん泣き叫ぶような声だということに気づいて

慌ててその声のする場所を探した

気づけばあまり使われていない美術準備室の前に来ていて

その中から泣き叫ぶ声と

少しだけ聞き覚えのある2つの声が大きく聞こえた

勇気を振り絞ってその扉を開ければ

驚く光景で

自分のクラスの少し物静かな女の子が

何故かいつも私の隣にいる2人の女の子に

水をかけられたり、蹴られたりしていて

「何、やってんの、、、」

『あ、A！こいつさ、ユンギくんと仲良くして腹立っちゃって』

『まじこんなブスがさ、生意気』

彼は目立たずに生活しているけれど顔は整ってるし

あのクールな雰囲気は女の子達から人気だった

そしていじめを受けていたユナという女の子が

彼と仲がいいというか

他の女の子より彼と関わりがあることには何となく気づいていて

きっと彼女達はそれが気に食わなかったのだろう

しかし、それはいじめをしていい理由にはならないわけで

「でも！」
YG 「ユナ！！！」

どうして私はこの時報われなかったのだろうか

その思いだけがずっと頭の中でグルグルと駆け回り

私を苦しめるんだ