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突然だった
それでも優しい温かいキス
涙が溢れそうになる
俺には応えられない
そう言おうとしたのは彼なのに
ずるい
ずるいよ
苦しいよ
YG 「A」
唇が離れたと同時に呼ばれる名前
距離が近くて彼の吐息が微かにかかる
YG 「わり、」
「え、」
その言葉は何に対して?
キスしたこと?
それとも私の想いに対して?
「ユンギ?」
YG 「今日はやめよう、
次の日程連絡するから」
そう言って私に荷物を渡してくる彼
あぁ、このキスはきっと彼の同情なんだ
そう思ったら悲しくて苦しくてどうしようも無い気持ちに駆られて
「わかった、ごめんね、」
そう言って私は作業室を早足で離れた
彼は今どんな顔をしてるんだろう
こんなことがあっても考えることは彼のことで
私は心底馬鹿なんだと思う
「あぁ、」
YN 「Aちゃん!」
「あ、ユナ、ちゃん」
YN「よく会うね?嬉しい
打ち合わせもう終わったの?」
「あぁ、うん、今日は、、、終わったよ?」
YN 「そっか、ありがとう」
そう言って笑った彼女の顔が今までに無いくらい冷たくて
怖くなった
私に向けるその瞳が何を見たかなんて知らない私は心底愚かだ
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作者名:いのみづちゃん | 作成日時:2020年12月15日 14時