あなただけでいいから YG (ページ41)

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「あ、いや、その、」

いきなり自分でも無意識に口にした言葉に慌ててしまう

でも彼の作る曲を聴いて

ふと、涙が出そうなくらい安心して

幸せだという感情が溢れてしまった

YG 「あのさ、」

「へっ、！

あ、はい、」

YG 「俺も、嬉しいよ、

お前の書く言葉すげぇ好きだし」

そう照れくさそうにそっぽを向いて話す彼をここまで愛おしいと思ったのはいつぶりだろう

きっと昔のままの関係だったら遠慮せずに彼に抱きついて

彼にあしらわれてもめげずに隣に居たのかもしれない

嬉しいのにそうやって例え話をあげてしまえば悲しくて苦しくなる

すごく複雑でそれでもこの空間にずっと居たいと思ってしまう

全部全部、ユンギのせいだ

また無意識に彼の服の裾を引っ張ってしまった

そしたら彼はその手を見て一瞬固まったように見えたが

すぐに私の手を握って私の肩に自分の頭を乗っけた

あ、そうだ

彼のとったこの行動は

昔私が一人で寂しかった時いつも隣で何も言わず

今のような体制で私の隣に居た

時にはそのまま眠ったり、テレビを見たり音楽を聴いたり

本当に話さなかったけれど私は彼のその行動にどれだけ救われたのだろう