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YN side
久しぶりに彼女を見た時、すごい嫌悪に襲われた
私のユンギくんを取っていくんじゃないか
怖くて憎くてたまらなくなった
あの日、ユンギくんとAちゃんを作業室の前で見つけた時
触れるな私のものだと言いたくなった
思い返してみればずっとユンギくんの中にはAちゃんしかいなかった
私といるのに彼女が家で一人だと分かれば私を置いて帰ったし、
やっとお出かけできた時も彼女へのプレゼントを選ぶためだったし、
体育祭の時私も応援してるのに彼が見つめていたのは、手を振ったのは、応援もしずに彼を眺める彼女だった
それが悔しくてあの日私は彼女の問いを無視した
それ以来彼女を見なくなった彼を見て優越感に浸った
それなのに私の代わりに虐められるようになった彼女へ少しだけ罪悪感が生まれた
それでも彼を手放す気は無かったし、ずっと誰かに支えられてきたやつに私の今までの苦しみを味わって欲しかった
人間の見た目というのは所詮見た目だけ
どれだけ地味でもブスでも内気に見えても
全ての所詮見た目だ
私の心は酷く黒くて独占欲まみれの汚い心なんだから
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作者名：いのみづちゃん
| 作成日時：2020年12月15日 14時
