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YG side
コラボをするつもりなんて無かったのだが
マンネ達から俺たちのコラボを聴きたいとせがまれた
あれだけ頼んでくるものだから
あえて今まであまり聴いてこなかったあいつの曲を聴いた
その時何故か囚われるように動くことを忘れてただただ耳を済まして
ひたすらにあいつの曲を
声を
一瞬たりとも聴き逃さないように
“ 虜 ”
一瞬で魅了されて
一瞬で捕まってしまった
そうだ、俺はこれが怖かったんだ
あれだけ遠ざけたあいつを欲してしまう自分が
だからあいつを今でもずっと遠ざけ続けたのに
俺はきっと生まれた時からずっとあいつに執着しているのかもしれない
この衝動を抑えることは出来なくて
元々そんな気なんて無かったくせにあいつにオファーを申し込んだ
今目の前で詩をつづるAを見てふと感じてしまった
自分の世界から
全てが消えていく感覚を
俺の瞳に映る景色には
Aだけが映り続けて消えることを知らなかった
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作者名：いのみづちゃん
| 作成日時：2020年12月15日 14時
