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YN side
静かな部屋にもうユンギくんはいない
最後にお互い今までありがとうと笑って言えたのはきっと彼の心の広さのおかげだ
飲みかけのコーヒー
スペースの空いた箪笥
一つしかなくなってしまった歯ブラシ
ただ一つ残った彼との飲み会で撮った写真
YN ｢終わったなぁ、全部｣
あれだけ執着していたのに
いざ終わってしまえば案外スッキリしている
むしろ全てを吐き出せてほっとしている自分がいる
ベランダに出てさっき覗いたカトクに今度こそ既読をつければ
ベルを鳴らすスマホ
着信ボタンを押してその電話に答えれば優しい声が私を包んだ
YN ｢ヨボセヨ｣
｢“ ヨボセヨ、大丈夫？ ”｣
YN ｢うん、ありがとうございます
ジンさん｣
JN ｢“ ユンギも帰ってきたよ
よく頑張ったね ”｣
YN ｢はい、たくさんありがとうございます
ちゃんと伝えられてスッキリしました｣
ずっと私の話を聞いてくれていたジンさん
ユンギくんとAちゃんが言い合いになった後、どうしようも出来なくなった私を見つけてくれて
失望もせず全てを受け入れるように話を聞いてくれたのもジンさんだった
きっとこの人がいなきゃユンギくんから離れることなんて考えることも出来なかった
自分の醜さにも気づけなかったから
JN ｢“ じゃあさ、そろそろ僕のことも考えてくれるかな？ ”｣
YN ｢へ？！？｣
今顔が真っ赤な私が次の一歩を歩ける道はすぐそこにあるのかもしれない
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サキ(プロフ) - 今日この作品に出会い 無事に号泣しました。明日 目が腫れます 最高でした！！！！！！！！ (2021年7月20日 22時) (
レス) id: fca0c8ce0d (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 一気読みして5回は泣きました。是非番外編を何個か作っていただきたいです！ (2020年12月23日 1時) (レス) id: 6070170375 (このIDを非表示/違反報告)
yu5(プロフ) - 一気読みしちゃました。その後の2人が気になります！続編お願いしたいです。 (2020年12月20日 9時) (レス) id: 45f8af9607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いのみづちゃん
| 作成日時：2020年12月15日 15時
