Chi-ra☆Chi-ra‐Harry Potter ページ1
いつかチラチラ見るだけじゃなくて。 / ハリー・ポッター
――君の瞳には何が映っているんだろう。
ハリーはいつもそのことを考えている。朝起きてから、授業が始まっても、それから友だちと話しているときも、夜寝つけないときも。
頭では止めたいと思っていても、止められない。恋愛をしたことはあるが、やはり初恋は実らないということですぐに終わった。終わらせたくなくとも、終わりは近付いてくるものだから。
「見ろよハリー、ハーマイオニーがあのA・ワトソンと喋ってるぜ」ロンは向こうの中庭にいるハーマイオニーを見てせせら笑った。「ハーマイオニーのやつ、美容の秘訣を教えてもらってるんじゃないか？」
「もしそうだとしたら、僕は羨ましいな」
すこし間が空いて、ロンは振り向いた。「えっ？」「ハリー、君、Aに気があるのか？」
ロンは驚いたがすぐに、まぁな、男ならみんな気があるよなと納得した。
――そういう“気がある”じゃ、ないんだけど……。
ハリーはいつも通りを意識して、そうだねと笑った。
それからハリーは、ロンにすぐ行くからと言い残し、トイレへ向かった。
入ってすぐの鏡に見える自分のくしゃくしゃした髪をチラ、と横目で流す。こんな黒くて癖がある髪じゃなかったら。きれいなふんわりとした金髪だったら。
そして――こんな緑の目じゃなかったら――どんなに
ハリーは惨めな気持ちになった。そんな自分が恥ずかしいとも思え、首を振り、考えるのを止めようとする。だがやはり止められないのだ。
それはAに出逢ったからだとハリーは思っていた。
「あぁら、浮かない顔ね、ハリー」
突然の声に驚き、一歩退く。
「マートル!?」
「驚いちゃって、可愛いんだからもう」
「そりゃ、驚くよ」
クスクスと気味の悪い笑いを浮かべ、天井近くに浮遊するマートル。悪戯っぽいところが似ている。
はっと我に返る。――似てる？ 誰に？ ……おそらくAだろう。
自分がよくわからなかった。悪戯っぽい。まさかAのことをそう思っている自分がいたとは思わなかった。いやたしかにそうだ。悪戯なところはある。
「あんた用を足すんじゃないの？」
「いや、……考え事をしたかっただけ。じゃあね！」
マートルをふりかえらずに授業へ急ぎ、それからマクゴナガルに注意され、その日はなにも考えず(相も変わらずAに想いは馳せていたが)、ゆっくり寝たハリーであった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
ハリーのメガネ
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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棗野 ｡(プロフ) - feat.もうしら寝さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません！ リクエストありがとうございます、早急に作りますね！ (2016年1月24日 22時) (
レス) id: 2e90d9dd81 (このIDを非表示/違反報告)
feat.もうしら寝 - ありがとうございます!リクエストでいろいろこまかいんですけど「ダーズリー家に夢主の猫が迷いこむ」→「許可をとり探しに来た夢主にハリーが一目惚れ」→「ハリーと同学年のグリフィンドール生であることが判明」→「いろいろあってハッピーエンド」という話を。 (2015年12月29日 16時) (レス) id: d5ada5d17a (このIDを非表示/違反報告)
棗野 ｡(プロフ) - feat.もうしら寝さん» いえいえ、こちらこそ！ もちろんですよ、リクエスト待っています！ (2015年12月23日 16時) (レス) id: 2e90d9dd81 (このIDを非表示/違反報告)
feat.もうしら寝 - ありがとうございます！ またリクエストしていいですか？ (2015年12月22日 14時) (レス) id: 506c16022b (このIDを非表示/違反報告)
棗野 ｡(プロフ) - feat．もうしら寝さん» ごめんなさい！ 誤字がありました、わざわざ、です！ 意味不明なこと返信してしまい申し訳ありません……(*_*; (2015年12月20日 23時) (レス) id: 2e90d9dd81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗野 ｡ | 作成日時：2015年8月8日 22時
