第144話 ページ47
その後、ベレト達三人は修道院に戻った
すでに皆は寝ているので辺りは静まりかえっていた
ディミトリ「先生、Aは俺が送っていくよ」
ベレト「俺もついていかなくて大丈夫か?」
あれからAは涙は止まったものの、顔は俯いたままだ
ディミトリ「何があってもAは守るさ。それに俺もそう簡単にやられたりはしない」
ベレト「そうか、任せたぞディミトリ」
ディミトリ「ああ、先生また明日。行こうA」
ディミトリはそう言ってベレトの前から去っていった
それから二人は特に会話することがなく廊下には二人の足音だけが響いていた
ディミトリは今のAにどんな言葉をかけてやればいいか考えている間にAの部屋の前に着いてしまった
今まで黙って俯いていたAだが部屋の前に着くと顔を上げディミトリの方を向く
A「・・・ごめんなさい、ご迷惑おかけして」
そう言うAの目からは光はなく虚ろな目をしていた
ディミトリ「・・・気にするな」
ディミトリ「なあ、A・・・」
A「お義兄様、私は大丈夫ですから。だから早く部屋に戻って温かいベッドで寝て、また明日会いましょう?(ニコッ!!」
ニコッ!!と笑うAだが今までの天使のような微笑みや花が咲く笑顔とも違いその目は死んでいた
A「それじゃあお休みなさい、お義兄様」
そう言ってAは部屋に入った
ディミトリ「・・・・・・。」
ディミトリは結局Aに何も言うことが出来なかった
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ゆーづき(プロフ) - めっちゃ好きです!更新待ってます(*^^*) (2020年3月1日 7時) (レス) id: 649a099f74 (このIDを非表示/違反報告)
ベルナデッタ(プロフ) - 楓さん» 指摘していただきありがとうございます!修正しました! (2020年1月29日 23時) (レス) id: d89a449142 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - ブレーダットではなくブレーダッドです。いきなり誤字を指摘してすみません。不愉快でしたら消していただいて結構ですので^ ^ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 0a60ef0381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベルナデッタ | 作成日時:2020年1月18日 12時