第１４３話 ページ46
炎帝「煩い奴だ・・・」
タレス「お主には煩わしかったか、炎帝よ。目を離せぬのだから致し方あるまい」
タレス「お主は我らの最高傑作の一つ。穢れた血を薪とし、神をも燃やし尽くす炎なのだから」
A「ボソッ)最高傑作の一つってまさか・・・ううん、そんな事ない・・・！」
ベレト「ボソッ)どうかしたか？」
A「ボソッ)・・・何でもありません」
タレスの言葉に少し動揺するAだが何でもないと答え、再び会話に聞き耳を立てる
タレス「今こそ、その力でフォドラを洗い流す時。それこそが、我らの救いとなる」
炎帝「ダスカーで、アンヴァルで、惨たらしい行いを繰り返してきた貴様らに・・・」
炎帝「果たして救いなど来るかな」
タレス「全てはお主が力を得るためにやったことではないか」
ディミトリ「・・・・・・。ボソッ)やっと、見つけた」
ベレト「ボソッ)待て」
ディミトリ「ボソッ)今を逃せば、機会はない・・・！」
炎帝「・・・鼠か」
炎帝は懐から何かを取り出し背後に投げる
投げたものは何かに当たることはなくカランッ！！と音を立てて地面に落ちた
落ちた時の音からして恐らく金属のものだろう
タレス「フ・・・聞いたところで何も出来ぬ。今までも、これからもな」
炎帝「・・・・・・。」
そして三人は転移魔法で姿を消した
三人がいた場所に行くとあるものが落ちているのに気付いたAがそれを拾い上げた瞬間、顔が真っ青になった
A「何で・・・これがここに・・・これを持っているのは私と・・・」
ディミトリ「どうしたんだ？A。・・・・・！この短剣は・・・」
ディミトリはAの手のひらに乗っている短剣を見ると目を見開いた
A「お義兄様・・・これ・・・」
短剣を持っているAの手は凄く震えていた
ベレト「短剣？」
A「どうして・・・今まで奴らがどれ程酷いことをしてきたか貴女が一番分かっているはずなのに・・・」
そう言うAからは大粒の涙が出てきた
ディミトリ「・・・落ち着け、A」
ディミトリ「先生、討つべきは奴らだ。俺の家族も、ジェラルト殿も、皆・・・奴らが殺した」
ディミトリ「ひとまず修道院に戻ろう。A、立てるか？」
Aは差し出された手を何も言わず黙って取った立ち上がった
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ゆーづき(プロフ) - めっちゃ好きです！更新待ってます(*^^*) (2020年3月1日 7時) (
レス) id: 649a099f74 (このIDを非表示/違反報告)
ベルナデッタ(プロフ) - 楓さん» 指摘していただきありがとうございます！修正しました！ (2020年1月29日 23時) (レス) id: d89a449142 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - ブレーダットではなくブレーダッドです。いきなり誤字を指摘してすみません。不愉快でしたら消していただいて結構ですので^ ^ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 0a60ef0381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベルナデッタ | 作成日時：2020年1月18日 12時
