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百五十三話 ページ7

…結局。爆弾をしかけた犯人は例の事件とは何も関係の無い強盗たちだった。銀行を狙っていたみたいだったから美和子ちゃんや白鳥くんたちも共に先回りで待機し、無事お縄につかせることが出来た。


「おつかれ、美和子ちゃん」


「Aさん…」


ぽん、と美和子ちゃんの肩に手を置く。高木くんが爆発に巻き込まれかけたせいか何処と無く元気がない。自販機で買ったコーヒーを渡し、話を振ってみる。


「…大丈夫か?高木くんと最近いい感じだったろ?彼が巻き込まれかけてから元気ないよ」


「……大丈夫ですよ。こう言ったらなんですけど、私が元気ない原因は多分高木くんじゃないんです」


「えっ……じゃあなんで、」


私は驚いて美和子ちゃんに詰め寄る。高木くんじゃないってどういう……?すると由美ちゃんが後ろから現れてこう言った。


「美和子は、Aさんと松田くんの三年前の事件を引きずってるんですよ」


「え…?」


私がポカンとしていると、美和子ちゃんがちょっと由美!と声を上げる。由美ちゃんの勢いに流れるまま空いてる小部屋に放り込まれて、話を聞いた。


「今はもう高木くんにお熱ですから言うけど、美和子、松田くんが配属された当時は松田くん気になってたんですよ」


「ちょっと……!」


「ぇぇえ!!?」


空いた口が塞がらない。まさかあの美和子ちゃんが松田を好きだったなんて。確かに美男美女でお似合いではあると常日頃思っていたけど、2人ともそういったことには興味が無いと思っていたのに。


「そ、そうだったのか…」


「美和子が松田くん諦める原因は他でもないAさんなんですよ」


「えっ!!?」


「三年前の事件思い出してまだ心当たりないんですか?」


矢継ぎ早に由美ちゃんに言われ、パンク寸前の頭で三年前のことを必死に思い出してみた。


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設定タグ:名探偵コナン , 萩原研二 , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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いちごみるく(プロフ) - 大好きな作品なので、見れなくなっちゃうのは寂しいですが、、、新しい作品も楽しみにしています!これからも、無理なさらず頑張ってください! (2022年9月1日 12時) (レス) id: 41435c76e9 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。最近シリーズ1から読み直してたので読めなくなるのは少し残念です、、が作者さんのこと応援してます!!頑張ってください!! (2022年8月25日 9時) (レス) @page9 id: eeb1c37571 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2022年7月9日 22時

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