永遠なんて*1 ページ1
「ねぇ、うらたくん」
「ん？」
「私、不死身なんだ」
「へぇ………って、は？」
付き合って半年以上になるA。
いつも通り手を繋いで歩く、俺の日常。
今日も特にたいしたことも無く、彼女の隣を歩ける事を幸せに思いながら過ごすんだろうな、そう思っていたのに。
「え、待って待って、は？本気で言ってんのかよお前、は？」
「わーめっちゃ焦るじゃん、面白い」
「いや、そりゃ焦るだろ……って、お前何言ってんのまじで」
「だからー、そのまんま！私は不死身なの！」
「待て、声抑えろ。周りに変な目で見られる」
ここはあまり人は多くないがポツリポツリと人はいる。
大声で不死身だの叫んでいたら不審に思われるだろうし下手したら通報されてもおかしくはない。
キョロキョロと周りを確認する俺に比べて呑気にチェッと呟く彼女。
片方の頬を膨らますAをまじまじと見る。
……こいつが本当に不死身なのか？
いや、唐突過ぎるだろ。
半年以上付き合っていて友達だった時期も考えると出会って1年以上経っているのに、初めて言われた衝撃のカミングアウト。
「……どこかに頭打ったわけではないよな？」
「失礼な！私が嘘付いてるとでも？」
「うん」
「はぁー？彼女の事も信用できないのかこの男はー！」
「いや簡単に信じるほうがやばいだろ」
……果たして彼女は本当に不死身なのだろうか。
さすがにあり得ないだろう、そう考えた俺はいきなり変なことを言い出した彼女に適当に言葉を返そうかと思っていたら俺が言葉を発するよりも先に彼女が口を開いた。
「とりあえず、私は不死身！だからもしうらたくんに命の危機が迫ったら私が助けてあげるからね！」
「…ちょっと言ってる意味がわからないんだけど」
「だから、うらたくんがもしもの時…例えば事故に遭いそうになったときは私は死なないから助けてあげるねって」
「それが意味わからねぇっつってんの」
こいつは俺の言いたいことが分かっていないようで、小さくため息を吐き出した。
(男は守られる立場じゃなくて守る立場だろ、ばーか)
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菊香(プロフ) - はるさん» 返信遅くなり申し訳ありません(；；)わわ、そうなんですか！もう一度見つけてくださりありがとうございます〜！とても嬉しいです* (2019年11月15日 5時) (
レス) id: c2572f788b (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - 瑞稀さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません(；；)嬉しいお言葉ありがとうございます〜！* (2019年11月15日 5時) (レス) id: c2572f788b (このIDを非表示/違反報告)
はる - 菊香さん» やっとこの作品見つけました！前に読んで感動してコメントしようとしたら、履歴とか全部消しちゃってこの作品見れなくなったんですよね...。でも、約１年がたった今やっと見つけられました！本当に見つけた時は嬉しかったです！また読んで感動しました゜・(つД｀)・゜ (2019年10月15日 20時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 途中から彼女さん病気なのかな…って思ったらやっぱり病気で。まさかうらたさんの方が永遠の命なのにはびっくりしました。ラストシーンは泣きました。最後のセリフは本当にぐっときました。 (2018年11月15日 0時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - 蝶遊さん» ひぇ…ありがとうございます〜！！嬉しい限りです(^^)これからもマイペースに頑張ります！コメントありがとうございました* (2018年11月9日 21時) (レス) id: 7947e41304 (このIDを非表示/違反報告)
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