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「お待たせしました〜」
少しなまりの混じったluzさんの声がして、意識を現実に戻す。
「ありがとうございます」
そう言ってテーブルの上に置かれたものを見る。
あれ、私頼んだのってコーヒーだけだったはずなんだけど。
何故だかチョコレートケーキも乗せられている。
「あの、ケーキ頼んだ覚えないんですけど…」
「あぁ、それはサービスです」
ニッコリと笑うluzさんを見て、 え… と思わず呟く。
サービス？え、今日ってなんかお店のサービスの日かなんか？
ハテナマークでいっぱいの私を見てクスッと笑いながら私に近づき、耳元でこそっと内緒話をするかのように口を近づける。
「ホワイトデー、やから」
思わず固まってしまっている私を見て少し笑いながら「コーヒーはお早めに」と言いカウンターに戻ってくluzさん。
ハッと我に返り、スマホで日付を確認する。
3月14日…つまりホワイトデーであり。
もしかして、私の渡したチョコのお返し？
そう気づいてカウンターの方を見るけれど、luzさんは他のお客さんのお会計をしていて。
ドキドキする胸を抱えたまま、luzさんの言葉を思い出しコーヒーカップを持ち上げる。
お早めにってなんのことだろう。冷めないうちにってことかな。
コーヒーを口に運ぼうとした時、コーヒーカップの下に紙が小さく折りたたまれているのを見つける。
なんだろう…この紙。
疑問に思いながら丁寧に折られている紙を開く。
「えっ」
そこには丁寧な少し右上がりの字でこう書かれてあった。
[バレンタインデーのチョコありがとうございました。
すごい美味しかったです！(お世辞じゃないです本当に)
俺の連絡先です。032………
もしよろしければ、今度お食事でもどうですか？]
読んだ瞬間カウンターをバッと見る。
luzさんは私のことを見つめていて。
luzさんは少し照れたように微笑んだ。
そして私はその微笑みにまた心を揺らされるのだ。
fin.
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菊香(プロフ) - 猫わかめさん» うふふ切ないの書くの好きなんですよね…(苦笑)あのセンラさんの立場大好きですwありがとうございます^^* (2018年3月19日 6時) (
レス) id: 9d5bd3b9e7 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - え、最後のまふ君のやつセンラさん夢主ちゃんの事……これからも頑張ってください(ﾟ∀ﾟ) (2018年3月19日 0時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - りんさん» 切ないお話もあったのでそう言って頂けて嬉しいです(*´ω`*)ありがとうございます^^* (2018年3月18日 17時) (レス) id: 9d5bd3b9e7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - せつなかった (2018年3月17日 19時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - りんさん» ありがとうございます^^* 更新頑張りますね！ (2018年3月15日 7時) (レス) id: 9d5bd3b9e7 (このIDを非表示/違反報告)
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