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さっき意気込んだものの、やはり今も負けそうな状況で。
…こいつ本当強すぎる。むかつくくらい。
その時、いいアイデアを思いついた。
これなら私の思いも伝えられるし、ゲームにも勝てるし一石二鳥だ。きっと。
「志麻ー」
「手加減はせえへんよ」
「じゃなくて。さっきのチョコさ」
「うん」
「一応、本命だから」
「へぇ……ってはぁっ！？ほんまに！？」
「……よっしゃあ勝てた！」
私の言葉に動揺した志麻がコントローラーを思わず落とし、そのすきに私が志麻のことを倒した。
よし、計画通り。
ふふんっと思って志麻を見ると、目を丸くさせて私の方を見ていて。
「……お前、まさか俺に勝とう思って嘘で言ったんちゃうよな？」
「まぁ、勝てるかなとは思ったけど。…あれは嘘じゃ無い」
「ほんまに？」
「本当に」
「ほんまのほんま？」
「うん」
「まじでほんま？」
「しつこいわ」
私がそう冷たく言い放しても、志麻は まじ… と驚いたままで。
なにこの人。まじ しか言えないのか。
なんて強がるけれど、私だって恥ずかしいに決まってんじゃん。
一応、告白したんだし。
「……志麻」
「…ん」
「あの、返事というか答えは……」
なんだかお互い無言のこの空気がとても嫌になって声を出してしまった。
…これって、普通は向こうが話すのを待つよね。うわ、何やってるんだ私。
自己嫌悪に陥っていると、志麻は顔を赤くさせながら私の瞳をしっかりと捉えていて。
A、と彼が呼べばもやもやと考えていたことが吹っ飛んで頭の中が真っ白になる。
「…俺、ずっと恋愛対象になってないんやろうなって思ってて」
「うん」
「だから…今、めっちゃ嬉しい。ほんまに」
「…そ」
「A、…俺も好き」
搾り出したような、少しハスキーな声で言われてしまえばもう私の心はいちころで。
頬が赤くなるのを感じて思わず志麻から目線を逸らそうとするが志麻が 目逸らさんといて と。
なに、こいつそんなキャラだったっけ。そう心の中で毒づいてしまうのに 志麻の言うとおりに目線を志麻に向けているのは何故だろう。
近づいてきた志麻の顔に反射的に目を瞑る。
一瞬触れた感触に余計顔が熱くなった。
志麻はそんな私を見て少し笑って口を開いた。
「A、愛しちゅうよ」
「…私もだわバカっ」
fin.
▽7-1(まふまふ×幼馴染み)→←▼6-1(志麻×ゲーム友達)
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菊香(プロフ) - 猫わかめさん» うふふ切ないの書くの好きなんですよね…(苦笑)あのセンラさんの立場大好きですwありがとうございます^^* (2018年3月19日 6時) (
レス) id: 9d5bd3b9e7 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - え、最後のまふ君のやつセンラさん夢主ちゃんの事……これからも頑張ってください(ﾟ∀ﾟ) (2018年3月19日 0時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - りんさん» 切ないお話もあったのでそう言って頂けて嬉しいです(*´ω`*)ありがとうございます^^* (2018年3月18日 17時) (レス) id: 9d5bd3b9e7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - せつなかった (2018年3月17日 19時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - りんさん» ありがとうございます^^* 更新頑張りますね！ (2018年3月15日 7時) (レス) id: 9d5bd3b9e7 (このIDを非表示/違反報告)
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