転生した 苺の王子は 鬼殺隊 5

佰 玖拾 肆 話 ページ6

ジェルside





姉「私は無理やり従わされてるの!!助けて!!逆らったら体に巻き付けられてる糸でバラバラに刻まれる!!」

しのぶ「……そうなんですか。それは痛ましい、可哀想に。助けてあげます。仲良くしましょう。協力してください。」

姉「!?…た、助けてくれるの？」

しのぶ「はい、でも…仲良くするためには、いくつか聞くことがあります。」





蟲柱さん…
めっちゃニコニコしてるけど、内に秘めた音がものすごくどす黒い…





しのぶ「可愛いお嬢さん、あなたは何人殺しましたか？」

姉「……………5人。でも命令されて、仕方なかったのよ」





泣きながら訴えてるけど…

嘘やな
音からしてその16倍は喰ってるやろ





しのぶ「嘘はつかなくて大丈夫ですよ。分かってますから。さっきうちの隊員を繭にした術さばき、見事でした。…ジェルくん？」

ジェル「!?…は、はい。何ですか？」





急な飛び火…ビビった





しのぶ「このお嬢さん、何人喰ってると思います？」





何だそんなことか…
そんなの、蟲柱さんも会った時から気づいてるでしょうに…

ま、俺の実力も測ってるんかな？





ジェル「…80人は喰ってるでしょうね」

しのぶ「その通り！さすがです」

姉「……喰ってないわ、そんなに」

しのぶ「私は西の方から来ましたよ。お嬢さん、西です」

姉「殺したのは5人よ」

しのぶ「山の西側では、大量に繭がぶら下がっているのを見て来ました。繭は敗れていましたが、中に捕らわれたままでは、人々は液状に溶けて全滅しているところでした。」





繭が破られて…？

もしかして…りねこくんが助けてくれたんかな





しのぶ「その場所だけでも、繭玉はま14個ありました。14人、死ぬところだったんです。
私は怒っているのではないですよ。確認しているだけ、正確な数を」

姉「……確認してどうすんのよ」





ああ、その警戒する音…この鬼も感ずいたな
蟲柱さんの本当の意図を…





しのぶ「お嬢さんは、正しく罰を受けて生まれ変わるのです。そうすれば、私たちは仲良しになれます」

姉「罰？」

しのぶ「人の命を奪っておいて、何の罰もないなら、殺された人が報われません。
人を殺した分だけ、私がお嬢さんを拷問します。目玉をほじくり出したり、お腹を切って内蔵を引きずり出したり…
その痛み、苦しみを耐え抜いた時、あなたの罪は許される」





アニメで見た時はカッコイイとか思ってたけど…
蟲柱さんって、ときどき怖い所あるよな

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