転生した 苺の王子は 鬼殺隊 5

佰 玖拾 弍 話 ページ4

るぅとside





炭治郎が思いのほか戦えていて安心したのもつかの間
累と距離をつめた瞬間…






累「ねぇ、糸の強度はこれが限界だと思ってるの？」



"血気術・刻糸牢"



累「もういいよ、お前は。さようなら」






炭治郎の目の前に蜘蛛の巣が広がった
しかも、強度はさっきまでとはまるで違う






るぅと「！！ヤバいっ…」


さとみ「まて！」

るぅと「！？」






僕の足ならギリ間に合ったかもしれないのに…
さとみくんに腕を強く掴まれて止められた






るぅと「っ…どうして！！」

さとみ「大丈夫だ、信じて待て！」






と、次の瞬間、炭治郎の呼吸の仕方が一変した
まるで炎が萌えているかのような呼吸音…






炭治郎「ヒノカミ神楽・円舞!!」






！！

糸が…斬れた






でも、また新しく糸が張られる…
このまま炭治郎が累の頸を斬ろうとすれば、炭治郎の首まで落ちる

…相打ちになってしまう






るぅと「っ…さとみくん！離して!!」

さとみ「俺が信じろって言ったのは、炭治郎だけじゃねぇぞ？」

るぅと「え…」






さとみくんの目線の先は、吊るされていた禰豆子ちゃんに向いていた


僕もすかさず目を向けると、禰豆子ちゃんの目は開いていた
さっきまで眠っていたはずなのに…
それだけではなく、累に向けて腕をのばし、手を握りしめた






ボッ！！






同時に累の糸が燃え始める







るぅと「！？」


さとみ「さっき、累がとっさに炭治郎の前に張った糸は、禰豆子ちゃんを吊っていた糸と同じ糸だ」

るぅと「！！…じゃあ、燃えているのは…」

さとみ「禰豆子ちゃんの血気術、"爆血"」







さとみくんは禰豆子ちゃんと炭治郎、2人を信じろって言っていたんだ…

たしかに…慌てていて気がつかなかったけど、原作もこんな展開だったはず

今僕が割って入ったら、未来が変わってしまうかもしれなかったんだ
"累を倒す"という未来が…







ブツン…






炭治郎の前の糸が、禰豆子ちゃんの血で焼き切れ…累の頸にとどいた刀は、禰豆子ちゃんの血が付着していたため燃えて、速度が加速した







炭治郎「俺と禰豆子の絆は誰にも！引き裂けない！！」







炭治郎の言葉と共に、累の頸は宙に舞った

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