転生した 苺の王子は 鬼殺隊 5

弐佰 陸 話 ページ18

ジェルside




ころちゃんが何かを言いかけた時、背中に何かがぶつかった




ジェル「炭治郎!?」

炭治郎「はぁ…はぁ……ジェル、ころ…ん」




息切れがすごい…

禰豆子ちゃんを抱えて…
いったい、どれだけの距離を走ってきたのか




ころん「！…ジェルくん、上!!」

ジェル「え？」




上を見上げた時には、もう遅かった




ドッ




炭治郎「っ！」





しまった、炭治郎に気を取られすぎた


炭治郎の上にカナヲちゃんが降ってきたのだ
炭治郎は地面に叩きつけられ、禰豆子ちゃんは炭治郎の腕から放り出された


その禰豆子ちゃんめがけて、カナヲちゃんが刀を振り下ろ…




ジェル「まった!!」



ガシッ…



カナヲ「…」




とっさに腕を掴んだけど、意外と力強いな…




炭治郎「逃げろ！禰豆子、逃げろ!!」

ジェル「ころんも！禰豆子ちゃんお願い！」

ころん「！…分かった!!」




俺と炭治郎の呼び掛けで、ころんは禰豆子ちゃんの手を繋いで走り出した




ころん「ちゃんと足止めしててよね!!」

ジェル「まかせと……って、あ！」




パシっ…




カナヲちゃんは一瞬の隙をついて、俺の手を振り払った




ゴッ…


炭治郎「……っ！」




続いて、炭治郎を足で気絶させた




ジェル「ごめん、ころちゃん！カナヲちゃんそっち行ったで〜!!」

ころん「はぁ!?何してんの！ジェルくんのバカァ!!」

ジェル「そんな怒らんでもー」




今から助けに行くって！




カナヲ「…」

ころん「あ、禰豆子ちゃん！」




カナヲちゃんが禰豆子ちゃんに接近
刀を避けるため、禰豆子ちゃんは子供の姿に…


ころちゃんが刀を抜いたら、さっきの攻撃を防ぐのは簡単だ
でも、半鬼のころちゃんが刀をふるったら、余計に信用されなくなる

なら俺も、刀を抜くわけにはいかないよなぁ…




ガシッ…



ジェル「待った、ちょっと話し合わん？」

カナヲ「………離して」




ようやく喋ってくれたな…




ジェル「さっきの禰豆子ちゃん見て、何
か気づかんかった？」

カナヲ「……確かに、逃げるばかりで少しも攻撃してこなかった。でも関係ない。私は言われた通りに鬼を斬るだけ」

ジェル「…」




なーくんから聞いた話だと…

たしか…カナヲちゃんはお姉さん達に、鬼をみつけたら斬るようにって言われてたんやっけ

これは説得は無理やな…




カラス「伝令!!伝令!!カァァ!!」


「「！？」」


カラス「炭治郎・禰豆子、両名ヲ拘束！本部へ連レ帰ルベシ!!」

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