冷徹な彼女は憎悪を知らない【ツイステ】 (ページ8)

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会いに来た理由ページ8

エース「あ、あの！ちょっと聞いてもらえませんか…」

デュース「どうしてここに来たのか……理由をお話したくて…」

エースとデュースの声に、リリア達は食べようと動かしていた手を止めた。

デュース「えっと…みなさんはもう知ってるとの事だったので…簡単に言うと…今、国同士で争いが起きています」

予想していた通りのセリフに食堂を取り巻く空気が一気に重くなった。それに耐えられないというように、エースが顔を下に向けてしまう。

デュース「原因は、夕焼けの草原の王様とその息子が殺されたことによるもの…痛っ！！？なにすんだよエース！！」

エース「……言い方をもう少し考えろ…」

勢いよくデュースの事を小突いたエースが、Aの事を見るようにとジェスチャーする。Aは驚きで目を丸くしていて、信じられない物を聞いたような顔をしていた。

デュース「あ、すんませんA先輩！」

A「いいえ、大丈夫です……その…詳しい話は聞いていなかったので…襲撃されたとしか…なので………驚いてしまいました…」

顔が青くなって、小さく震えだしたAを見て、リリアがAのそばへ行き優しく背中を撫でる。

リリア「それで…続きは…？」

エース「んで、夕焼けの草原側が犯人探しを始めたんです。それで……嘆きの島のやつらが暗殺者(アサッシン)を入れたんじゃないかっていう事実が分かった訳です」

マレウス「それで報復の連鎖が起きているという事か」

マレウスが足を組み、静かにそう口にした。デュースがこくりと頷く。

デュース「それで……僕たちがここに来た理由は…」

続きを話そうとデュースが口を開けた瞬間だった。

リリア「……っ！！下がれ！」