冷徹な彼女は憎悪を知らない【ツイステ】 (ページ30)

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止めに行く覚悟ページ30

シルバー「あ…まただ…」

Aがいなくなってしまってからすぐ、シルバーが凍っている床を指差して声を出した。

床には、またあの時のような氷の欠片が落ちていた。

セベク「やはり…これはAさんが何かを伝えようとしているから………？」

前回と同じように、マレウスはしまう。

マレウス「＿＿＿急がなくては…」

エース「先輩ー！こっちは解除できました！」

声がした方に振り向けば、エースが達成感を味わっているような顔をしてフロイドを見つめていた。Aによって時間を止められていたフロイドは、エースのおかげで動くことができ、キョロキョロとあたりを見まわした。

ジェイド「……こっちも、終わりました」

アズール「…っ！！？ジェイド…？」

力なくその場にしゃがみこむアズールの顔は、怯えよりも状況を理解できていないような顔だった。

アズール「……なにが…起きているのですか…？なぜ…Aはあんなに怒っていたのですか…？契約違反をしたという事は分かっています…しかし…」

マレウス「話は後だ。今は時間がない。ローズハート…そして治療を受けているであろうシュラウドが…

＿＿＿＿＿なにか思い当たる事があるのなら、猛省すべきだ」

そう言って、マレウスは店の真ん中へと移動する。そして手を上にあげる。すると、氷がゆっくり溶けだして人が、壁が、床が…時間を取り戻した。

「な、なんだ…？」

「今まで…何をしていたんだっけ？」

再び動き出した店を見つめ、今度はマレウスは移動魔法を使おうとした。

アズール「……僕も…行きます…！」

アズールが立ち上がって、マレウスを見つめて言う。

アズール「しっかり、会って謝りたいんです…」

マレウス「……きっと、謝るだけでは済まされない。現にお前と店は氷漬けになったではないか。ただ…あぁなってしまったAを……止めたいと思っているのなら…僕たちと共に来るといい」

そう言われてもこくりと首を縦に振る彼を見て、マレウスはアズール達にも移動魔法をかけて店から消えた。

向かうは…薔薇の王国。

＿＿＿＿＿Aを、今度こそ…止めるために。