それから ページ18
＿＿＿＿＿Aがいなくなってから早2日が経とうとしていた。
むろんその間、マレウス達も何もしていないという訳ではない。
あの時窓から飛び降りて消えてしまった2人の召使の行方を探し、魔法を使って2人の行方を探していた。
あの2人が各所を巡る度に名前を言いまわっているという事は絶対にありえないと思うが、素顔は分かっている。そして、魔力を使っていたのなら痕跡をたどることくらいはできる。
そして、時刻は夕方を回った頃。
リドル達が聞き込みをしてくれていたという事もあって、召使を知っているという情報屋を見つけるた。そして、その情報を裏付けるようにその付近で魔力が使われた痕跡も見つけられたのだ。
マレウス達は、その情報を元にたどり着いた家の目の前にやってきた。
そして、木の扉をシルバーが叩く。
＿＿＿＿返事がない。
扉を押すと、ぎいっという音を立てて扉が開いた。
「「「…………っ！！？」」」
扉を少し開けた瞬間、全員が硬直した。
＿＿＿＿＿＿流されたばかりの、血の匂い
そして扉を開けたその隙間から、赤い物が流れてきたのだ。
嫌な予感を感じながらセベクが先に部屋へと飛び込む。
中で倒れていて、血を流していたのは………他でもない。
リドル達が聞き込みをして見つけた、情報屋だった。体中に切り傷があるものの、息はかろうじてしていた。
「あ……あ……」
マレウス達の姿を見た途端、怯えているような声を出してこう言った。
「来ないで…くれ………さっき……言ったじゃないか…………どこにいるのか…を…」
その瞬間。マレウスはここで何が起きたのかを悟った。
マレウス「2人のメイドの恰好をした女の居場所……『もう一度』教えてもらえるか？」
「だから…ここを北に向かったところの街路樹を…歩いて行ったと言った……だろう…」
相手が変わっている事にも気づくことなく、半泣きで答える。
マレウス「……分かった。ローズハート、治療してやれ」
リドル「……あぁ…」
肩に下げていたカバンからビンと布を取り出すと、ビンから出した液を布にしみ込ませてリドルは情報屋の傷口へと当て始めた。
シルバー「マレウス様、これはどういうことなのですか？」
マレウス「…『Aが来た』という事だ」
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瑠李(プロフ) - 続編待っています。 (2021年12月5日 23時) (
レス) @page43 id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Fの小説 | 作成日時：2021年8月14日 21時
