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突き刺さる嘘 ページ16

エペルの発言に、Aの表情が変わったのを誰もが察知した。




A「では…どうしてここを通してくれないのでしょうか…ヴィルはいるのに…」

エペル「皆さん知っているとは思いますが、国同士の関係がどこも悪化しています。僕たちの判断が引き金でさらに国の仲を悪くしたくないんです。

………ましてや世界的に有名で人気があるヴィルサンが、茨の谷に手を貸したものなら…全ての国が僕たちの国を敵視する事でしょう。だから…勝手な話にはなりますが、ヴィルサンと会わせる事はできません」




そう言ってのけたエペルの顔は、Aにおびえる事なくまっすぐこちらを見つめていた。確かに、彼の言っている事には一理あるかもしれない。




エペル「そう言えば、デュース君たちは薔薇の王国にいるんだよね?そっちに行った方がいいと思う」

A「……どうして…!!」

エース「待ってくださいAさん」




エペルの胸ぐらをつかみ、杖までも取り出したAをエースが声をかける事で抑えた。




エース「こんなの、怒鳴りつけても仕方がない事です。今ここでエペルたちを魔力で押さえつけてヴィル先輩に力づくで会わせる事が出来たとしても…もしかしたら治療で手を抜かれる可能性があります。だったらオレ達の所(薔薇の王国)に行って手当をした方がいいと思います

____どうしますか?」




そうエースに問われ、Aは一瞬沈黙して…




A「……わかりました…薔薇の王国へ向かいましょう…」




先ほどまでエペルの胸ぐらをつかんでいた手を力なく放し、悔しそうに手を握りしめた。

最後に見た彼女→←振りほどかれる



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瑠李(プロフ) - 続編待っています。 (2021年12月5日 23時) (レス) @page43 id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Fの小説 | 作成日時:2021年8月14日 21時

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