振りほどかれる ページ15
「いないはずないでしょう!!?」
Aの叫び声は、ほぼ悲鳴に近かった。
輝石の国、ヴィルが住んでいるという自宅にて。
かつての学友が毒を盛られた、いそぎヴィルに取り次いでほしいと頼んだA達に、一旦奥に戻ったボディーガードが返した答えは………
____ヴィルがここにはいないという事だった。
A「ここにいると聞きました!いないわけがないでしょう!!!」
「それは………僕に言われましても…」
ボディーガードはAの気迫に押されてか、声を震わせて答えた。
「ヴィルさんのマネージャーであるエペルさんが『いない』とおっしゃるので…僕はその事を信じるしかないですね………」
A「なぜそのようなことを言うのですか!!?」
今にも掴みかかりそうな勢いでAは叫ぶ。あまりにも軽すぎる対応に、怒りが爆発しそうだった。
「彼が言っていることが正しい事です。問い詰めるのはやめてください」
声がした方に顔を向ければ、ボディーガードの話にも出てきたエペルがいた。
デュース「エペル!?」
エペル「久しぶり、みんな」
こちらへと歩いてくるエペルは門を開ける事なく、その手前で立ち止まった。
エペル「僕はヴィルさんのマネージャーをしているよ。だから誰よりもヴィルサンの事を知ってる。でも……ごめんなさい、僕うそついた」
シルバー「嘘をついた…?」
エペル「ヴィルサンはこの家の中にいます」
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瑠李(プロフ) - 続編待っています。 (2021年12月5日 23時) (レス) @page43 id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Fの小説 | 作成日時:2021年8月14日 21時