検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:13,283 hit

振りほどかれる ページ15

「いないはずないでしょう!!?」




Aの叫び声は、ほぼ悲鳴に近かった。

輝石の国、ヴィルが住んでいるという自宅にて。

かつての学友が毒を盛られた、いそぎヴィルに取り次いでほしいと頼んだA達に、一旦奥に戻ったボディーガードが返した答えは………

____ヴィルがここにはいないという事だった。




A「ここにいると聞きました!いないわけがないでしょう!!!」

「それは………僕に言われましても…」




ボディーガードはAの気迫に押されてか、声を震わせて答えた。




「ヴィルさんのマネージャーであるエペルさんが『いない』とおっしゃるので…僕はその事を信じるしかないですね………」

A「なぜそのようなことを言うのですか!!?」




今にも掴みかかりそうな勢いでAは叫ぶ。あまりにも軽すぎる対応に、怒りが爆発しそうだった。




「彼が言っていることが正しい事です。問い詰めるのはやめてください」




声がした方に顔を向ければ、ボディーガードの話にも出てきたエペルがいた。




デュース「エペル!?」

エペル「久しぶり、みんな」




こちらへと歩いてくるエペルは門を開ける事なく、その手前で立ち止まった。




エペル「僕はヴィルさんのマネージャーをしているよ。だから誰よりもヴィルサンの事を知ってる。でも……ごめんなさい、僕うそついた」

シルバー「嘘をついた…?」

エペル「ヴィルサンはこの家の中にいます」

突き刺さる嘘→←救いの手



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
311人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

瑠李(プロフ) - 続編待っています。 (2021年12月5日 23時) (レス) @page43 id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Fの小説 | 作成日時:2021年8月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。