冷える部屋 ページ21
リリア「なにか悩み事でもあるのか?聞くぞ?」
親友じゃからなと言ってほほ笑むリリア。
私は立ち止まって思わず言ってしまった。
A「私はシャーベルス家の跡取りでしかもディアソム二ア寮の寮生。誰も私に近づかないし、話しかけてくれもしない」
リリア「……」
A「監督生さんは明るくて優しくて…きっと誰も傷つける事はないでしょう…彼が暑くて明るい夏の太陽だとしたら、私は寒くて冷たくて暗い…冬の冷たい雪です」
言ってて自分がみじめになってきた。リリアは反応にも返事にも困ってしまうでしょう…
リリア「なにを言っておるんじゃ…わしはそうは思っていないぞ。Aはわしにとってとても大切な家族のような存在であり親友でもある。マレウス達だってお前さんに近づきたくないなどと思っていない」
そう優しく私に話してくれてとてもうれしかった。
でも、その温かい言葉でも私の心臓から湧いてくる寒さは引かなかった。
事件はリリアと別れてから受けていた魔法基礎の授業で起きてしまった。
A(おかしい…寒い…魔力が抑えられない…)
エース「なぁ、なんか寒くないか?この部屋」
監督生「確かに…今日外晴れているよね?」
どうしたらいいのでしょうか…あ、頭が…痛い…
グリム「どうしたんだゾ!?A、顔色が悪いんだゾ…!!」
私は大丈夫ですよとグリムちゃんに言って立ち上がろうとしたら、ふらついてしまった。
デュース「あ、倒れる!!」
私は何が何だかわからなくて、何も考えられなかった。
「大丈夫ですか!?先生、Aさんを医務室へ連れて行きます!」
そう言って私の事を支えてくれた誰かが叫んだ。そして、外にだしてくれた。
誰が…?
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天音(プロフ) - 個人的な欲ですが、私は夢主ちゃんが対外的には男子とされている女の子だと思って読ませて頂いてます。 (2020年10月29日 17時) (レス) id: 2255e22e41 (このIDを非表示/違反報告)
SPICA(プロフ) - いえいえ!更新楽しみにしてます! (2020年9月14日 17時) (レス) id: a37b93bc71 (このIDを非表示/違反報告)
Fの小説(プロフ) - SPICAさん» あぁぁぁぁ!!本当にやらかしてました!ご指摘、本当にありがとうございます!すみませんでした!! (2020年9月14日 15時) (レス) id: 1437a4eab1 (このIDを非表示/違反報告)
SPICA(プロフ) - 何回もすみません。気になってしまって…。作品はすごくおもしろいのでお気に入りに登録させてもらいます (2020年9月14日 15時) (レス) id: a37b93bc71 (このIDを非表示/違反報告)
SPICA(プロフ) - 「顔」のジェイドのセリフなんですがジェイドも〜ではなくフロイドも〜ではないでしょうか? (2020年9月14日 15時) (レス) id: a37b93bc71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Fの小説 | 作成日時:2020年8月28日 23時