冷徹なあの子は愛を知らない【ツイステ】 (ページ3)

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始まりは安心からページ3

A「…え？」

アズール「リリアさんはAが倒れた直後に目を覚まされたそうです。完全に…回復していましたよ。あ、それ熱いので気を付けてください」

熱い物には舌が慣れているので大丈夫ですと言いながら覚ますことなく一気に飲み干す。

A(よかった…リリア、もう大丈夫なのですね…)

そう思うと胸のモヤモヤが濃くなった。

A(あの日から…私の胸が…何かおかしいような…)

ジェイド「A？どうかされましたか？」

フロイド「やっぱりお茶覚まして飲んだ方がよかったんじゃない？」

わしゃわしゃとAの頭を撫でるフロイド。ジェイドはそんな光景を見て、少し顔を曇らせる。

A「明日から授業に参加したいと思っているのですが…今、どのくらい進んでいますか？」

アズール「おや、もう戻られるのですね。それは嬉しいことです。しかし…合同授業はもう終わっているので僕はAのクラスの授業状況は分からなくて…ジェイド、あなたなら教えられますよね？」

力になれずすみませんと言っておかわりのお茶を淹れてくれるアズールを見ながら、再びAは眠っていた長さを痛感した。

A「当然、戻っていますよね…分かってはいましたけど…」

フロイド「何かあったらオレたちの事を頼ってねぇ～」

A「はい、ありがとうございます」

そろそろ戻るね～と言ってフロイドたちは部屋を出て行った。

ジェイド「後で授業のノートをお送りいたします。Aの分はリドルさんと一緒に書きまとめておいているので」

A「あ、ありがとうございます…」

ジェイド「それと、フロイドの言う通り、何かがあったらためらわずに僕たちを頼って下さい。いつでも力になりますよ」

いつものニヤ顔をしながらジェイドはゆっくり扉を閉めた。