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そんなムードに ページ14
ヴィル「ごめんなさいね……今日、仕事があって…」
A「大丈夫ですよ。偶然、アズール達が午後の授業をとっていなかったみたいなので」
ヴィル「そう…」
ポムフィオーレ寮の談話室で、ヴィルとAは2人きりで話す。空はすっかり茜色に染まっていた。
結局、クルーウェル先生に頼んで、スノとスラを預かっててもらう事になり、2人は満足そうに帰って行った。
そう。早いところ、何の問題もなく午後の授業を乗り切る事が出来たのだ。
A「お仕事は、どうでしたか？」
ヴィル「いつも通りよ。でも……今まで以上に美しく撮ってもらえたかも」
そう言って長い足を優雅に組む。
A「どうしてそう思うのですか？」
紅茶をごくりと飲む。しかし、その紅茶は冷めていた(Aにとって)
ヴィル「恋は人を美しくする。という事よ。Aの事、考えてたから」
A「私の事、ですか？ありがとうございます………？」
何と答えればいいのか全く分からず、水色の髪を触りながらとりあえずお礼を言った。
ヴィル「ちょっと、いいかしら…」
A「はい………っ！？」
ソファで並んで座っていたヴィルがそっとAを抱きしめる。
A「ヴィル…？」
ヴィル「Aの妹たち、アタシも見たかったわ…」
A「どうして、ですか？」
ヴィルの体温を感じながらAは聞く。
ヴィル「だって、絶対かわいいもの。Aがそうであるように」
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作者名：Fの小説 | 作成日時：2021年4月9日 21時
