いのちゃんとの日々。

好き ページ15

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「うー…お腹痛い…」




女の子なら分かるであろうあの鈍い腹痛。




もうお昼だっていうのにベッドから動けない…




ｺﾝｺﾝｯ




ドアを叩く音。




慧「A？入ってもいーい？」




「うん、」




私の返事を合図に部屋の中へと入ってきた慧。




慧「…痛いの？」




「ちょっとね、」




慧「そっか…、たいへんだね、」




そうつぶやき、ベッドに腰かけた。




慧「よしよーし、」




毛布の上から、腰のあたりを優しくさすってくれる。




「…ありがと」




慧「これくらいいいんだよー、




ほんとは俺が代わってあげられればいいんだけどなぁ」




…慧の優しさに胸がいっぱいになっちゃうよ。



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なにか伝えたいけど、うまく適した言葉が浮かばなくて




ただ、見つめる。




慧「ん？どしたの、寒い？」




「んーん、…なんか、」




慧「なんか？」




「慧のこと、すごく好き」




目を見開いて、ちょっと驚いた顔。




慧「…なに言ってんのー、




俺のがAのこと好きだよ」




END.

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