世界に選ばれたNo.1【大谷翔平】

近ちゃん、大変だぁ!! ページ8

ホテルへ必要なものをまとめてすぐさま空港に移動する。もちろん次の舞台であるアメリカマイアミへ行くためだ


空港には大量のマスコミがいることぐらい承知の上だ。鬼門である準決勝に挑むんだ。日本中が注目してるはずだ

しかし……




A『もぉ、少しぐらい離れなさいよっ!!翔平!!』

翔平「えーヤダ。俺のAだもん……」




空港についてから、ずっとこの調子だ。いい加減にしてほしい。これからが本番だってのに


私のイライラを感じ取ってか、近ちゃんが助け舟を出してくれた



近藤「はいはいイチャイチャはそこまでだよ。翔平」

A『近ちゃぁ〜〜ん!!』


近藤「はいはい、俺を殺す気なの？ダルさーん、たっちゃーん。翔平の回収お願いしまーす」



ダル「はいはいー、大谷くんはこっちだよー」

ヌートバー「行こうぜキョウダイ!!」



翔平「近藤さぁーん!!!」




ダルさんとたっちゃんに引きずられながら去っていく翔平に少しばかり同情した

しかし、次の瞬間、思い出したように近ちゃんの方へ振り返る



A『ヤバいよ近ちゃん!!宗が可愛すぎる!!』

近藤「そうだねぇ。ずっとそう言ってるよA」



A『違うよ。宗の片思いの相手が!!わかっちゃったんだよ!!』

近藤「それを早く言いなさい!!」



近ちゃんは最近、キャラが少しおかしい気がする。迫る近ちゃんを横目に見がら搭乗準備を進めたのだった








〜〜〜〜



近藤「それで、宗の片思いの人って？」


マイアミ行きの飛行機に搭乗した後、何の前触れなく率直に聞く近ちゃん



A『さっき、私の会社の人がいたでしょ？あの中に女性の方がいたでしょう？』

近藤「うんうん」

A『あの人なんですよ。宗の幼幼馴染で片思いの相手が!!』



すると、近ちゃんは驚いたように声を上げた


近藤「えぇっ!!?そうなの!?あの人マイアミまで来るんでしょ!!?」



私はニヤニヤが止まらず、近ちゃんは驚いた顔が隠しきれずにいた

周りに座っていた3兄弟や伊藤さんが不思議そうな顔して首を傾げていた


暴れる翔平をなだめていたまっさんが疲れた顔して伊藤さんの隣に座り込んだが……

魂が抜けかけていたので慌てて揺れ起こし、またみんなが大爆笑に包まれたのはいい思い出である








この後の、大混乱の出来事を、私たちはまだ知らなかった

君には幸せでいてほしい→←先輩だぁ!?

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