心臓が持ちそうにない ページ49
SIDE:A
パチッと目を覚ますと私が以前住んでいた家よりも真っ白な天井が広がっていた。ゆっくりと体を起こすと段ボールがいくつか散らばっていた
A『そういえば、昨日からアメリカだったな…』
そんなことを呑気に考えながら、リビングへと向かう。甘いミルクの香りがふわっと漂っていた
翔平「あ、おはようA」
A『おはよぉ〜翔平』
台所に立つ翔平に挨拶をすれば翔平は優しくふわっと笑った。デコピンさんはソファの上ですやすやと寝ていた
翔平「まだ早いからうるさくしないようにしてたけど起きちゃった?」
A『んーん、普通に目が覚めただけ。それ、ホットミルク?』
翔平「そう。体少し冷やしちゃったから温かくしようかなって思って。Aも飲む?」
A『もらっていいの?』
そう聞くと翔平は優しく笑って棚から新しいマグカップを取り出してミルクを入れてレンジで温めてくれた。ホカホカになったホットミルクを翔平は私に手渡した
翔平「はい、熱いから気をつけて」
A『あちー…』
翔平「だからそう言ってるじゃん笑」
そう言って、私の前に座った翔平は優しく笑った。昇り初めた朝日がその笑顔を明るく照らした
翔平「朝ご飯どうする?」
A『翔平のお好みで』
翔平「了解、ちょっと時間かかるからソファにでも座っといて」
そう言って、台所へ向かった翔平。私はひんやりと冷たいリビングの机に顔をつける。頬で机の冷たさと体温が相殺し合っていた
A『んー、やっぱり、イケメンなんだよね。大人しくしてれば』
翔平「聞こえてるよー?」
A『褒めてるからいいでしょ?』
翔平「そういう間題じゃないのよねAさーん」
でも、本音のつもりだ。どう見ても一般人より高い身長、アスリート選手らしい筋肉質な体、少し幼さの残る顔立ち……どこを取ってもイケメン要素しかねぇな…
A『いやぁ、神様はイタズラが好きだねぇ……』
翔平「何言ってるの?あとあんまり見られると恥ずかしんだけど……」
A『ははっ、天は二物を与えずってのはウソだったのかーと思ってね。容姿が悪くてもいいから男に生まれたかったなと思っただけ』
翔平「そんなこと言わないで」
そう言って翔平はコトンっと机に皿をおいて私の頭を優しく撫でた
翔平「Aは可愛いし、野球の才能もある。それになにより俺の隣にいてくれたでしょ?」
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ゆらら - 黄色ジャス民さん» 返信が遅くなりすみません。現在、書いている途中なのでパスワードにしていますが、1話書き終えたら全体公開にする予定です。急いで書き上げます。すみませんでした (3月29日 15時) (レス) @page49 id: d6fa48bb82 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民(プロフ) - ゆららさん。空に羽ばたくNO1のパスワードを教えて下さい。 (3月28日 23時) (レス) id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら - ゆうきさん» コメント、アンケートのご協力、ありがとうございます!!皆様新作、続編希望ですね…笑。頑張って更新していきたいと思います!ありがとうございました😊 (1月14日 8時) (レス) id: d6fa48bb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 主様が書くお話いつも楽しみに読ませていただいています!これからも主様の作品を読みたいです!なので、3番でお願いします🙇🏻♀️ (1月14日 2時) (レス) @page40 id: 1c1d67dc9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら - ゆーさん» コメント、アンケートのご協力、ありがとうございます!!皆様にお褒めの言葉をいただけてわたくしも感激でございます。新作は今ちょこちょこ作っているのでできたら更新させていただきます!!ありがとうございました😊 (1月14日 0時) (レス) id: d6fa48bb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらら | 作成日時:2023年10月27日 21時