世界に選ばれたNo.1【大谷翔平】

家族 ページ48

SIDE:翔平


パチッと目を覚ます。いつの間に寝てたのか全然予想がつかなかったが、キッチンから美味しそうな匂いが漂った



翔平「……A？」

A『あ、おはよう翔平。ご飯勝手に作っちゃったけど大丈夫？』

翔平「大丈夫だけど、俺いつの間に寝てた…？」


A『私が荷造り終わってこっちに来たときには窓の近くで寝てたよ。多分2,3時間ぐらい』



そう言ってAは皿を机に並べた。カレーのスパイシーな香りが俺の周りに漂った。一見普通のカレーに見えたが、じゃがいもや人参以外にもいくつか野菜が入っていたのが見えた



翔平「マジか…全然記憶ないや…」

A『リビング入ったらトイ・ストーリーのウッディーみたいな寝方してたから1人で笑っちゃってさ笑』

翔平「どういうことだよ…」

A『ごめんごめん笑 余ってた野菜使っちゃったから具だくさんになっちゃったけど』


翔平「買い物行ってなかったからそんなに多くなかったでしょ？」



そう立ち上がろうとするとデコに服を踏まれていたらしく立ち上がれずずっこけてしまった



A『ちょっとちょっと!?大丈夫!?』

翔平「大丈夫だよ。心配し過ぎ」


急いで駆け寄ってきたAの手を取ってようやく起き上がる。Aは心配するように顔をのぞかせた



A『当たり前でしょ。大事な時期なのにまた怪我したら危ないし、それに眼の前に大事な人がいること忘れないでよ？』

翔平「……大丈夫、わかってる。ありがとう」

A『気をつけてね。こらーデコピンさん!危ないんだから踏んだらだめでしょー!』

ワンッ!!



「わざとじゃない!」とでも訴えるかのように強く吠えたデコだったがAはわちゃわちゃとその頭をなでて「知ってるよデコピンさんはいい子だもんね」とつぶやいた



＿＿＿＿守るべきもの、か。もう自分1人だけの生活じゃないもんな……




翔平「明日、買い物にでも行こうか」

A『いいじゃん!私皿とか捨てちゃったから新しいの買わなきゃって思ってたんだよね』

翔平「何枚かは持ってくればよかったのに」

A『私の使ってた皿基本的に陶器だから重たいし使いにくいでしょ』


翔平「確かにね……じゃあ、新しい家具類も一緒に買いに行こうか」

A『んー？なんで？』



不思議そうにカレーを頬張りながら聞くAに俺は笑って答えた



翔平「夫婦になるんだからね」





〜〜〜〜

水原氏の賭博疑惑早く鎮火することを願います…

心臓が持ちそうにない→←守りたいもの

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