世界に選ばれたNo.1【大谷翔平】

決断 ページ37

国生「それで？何を伝えるつもりだったのかい？」



御歳70歳超えのお爺様とは思えないほどの聴力やな…まぁ、どの道言うつもりだったし、いっか



A『大谷選手と婚約するにあたって会社を辞職しなければならないことを伝えなければと思いまして…』

国生「……そうだね。アメリカ支部で働くという手もあるがどうするんだい？」


A『正直私もそう考えましたが、彼と離れていた時間は思いの外長いので…それに、隣で支えると決めたので』





国生「……そういうと思ったさ。大丈夫、君が辞職したとしても私はそれを咎める気はないさ」

A『で、ですが、現在営業部は常に人材不足で……』


「心配するな、我が会社を志望する新人はたくさんいるその中から優秀な人材を選びビシバシ、シゴくさ。もちろん君を超える新人がいるとは限らないがな」

A『天宮副社長……』


天宮「まだ年明けて3ヶ月だっていうのにもう今年1番驚いたよ。ほら、新しいシャンパン」

森崎「Aさぁーん!!!おめでとうございます!!ご婚約も優勝も!!!もぅ、色々言いたいことがありすぎます!!」


A『ありがとう…2人とも…』



オリオンに入社してて良かった……何度思ったことか

苦しいことも嬉しいことも、私の大切な思い出は全部この会社が作ってくれた


＿＿＿＿私はきっとこの会社のことを忘れない



A『あれ？上月先輩は？』

天宮「ん？あぁ、さっき村上選手に連れられてどっか行ったぞ」

A『あぁ〜なら邪魔しちゃ悪いかぁ〜』



宗の告白も成功することを心の中で祈っておく


国生「Aさん、どこに行っても君がこの会社の営業部のエースであったことはわからない」

「きっとこの先もその経験が活きることを願っている。いつでも戻ってきていいからな笑」

天宮「父上、そんなこと言わないでください。A、今まで自由にできなかった分まで思いっきり楽しめよ」

森崎「俺はどこに行ってもAさんのこと応援してます!!それにずっとAさんの味方ですからね!!」


A『はい、ありがとうございます!』



そう言って来た道を戻るオリオン勢


岡本「おぉ、Aどうした!?今更、優勝の余韻に浸ってんのか!?笑」

山本「おいおいこんなお祝いのときに泣くんじゃないよ笑」


A『うっせー!!笑』





もらったシャンパンを勢いよくぶちまけた私はきっと悪くない

宗の告白→←シャンパンファイト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す