世界に選ばれたNo.1【大谷翔平】

小さい頃からの ページ28

佳代子「さて、若い子同士積もる話もあるだろうしご老人はさっさと隅っこに引っ込みましょうか」

雪雅「なにいってんの〜佳代ちゃん〜ご老人とか言っちゃダメよ〜」


久美子「佳代子さんも雪雅さんも美人ですからね。ご老人とか言っちゃダメですよ笑」



そう行って離れていくお母様方。LINEママ友同士話すこともあるのだろうが…

友雪と雅魅はたっちゃんと戯れてるし、他のメンバーも少し距離を置いていた





翔平「A」


また、改まった顔して翔平は私の名前を呼ぶ



A『どうしたの？翔平』


翔平「Aはこのあとどうするの？」


この大会が終われば、もちろん私は野球選手じゃないのでもう野球はできない

オリオンのアマチュア野球クラブならあるけど、あそこはプロ以上にガチ勢だから行きたくないのが本音



A『翔平、もちろん私は野球選手にはなれないよ。今までの生活に戻るつもりだよ』

翔平「でも、……」


A『だからといって私は野球を諦めたわけじゃない』



今までの私だったら、絶対に辞めてるところだ

だけど、私はこの大会でみんなと一緒に過ごした時間を否定なんかしたくない



A『翔平と向き合うって決めた時、自分に嘘つかないって決めた』

翔平「A…」


A『本音を言えばもう叶えられる自信なんてない。でも、もう私は関わることをやめない』



どんな形でも良い。もう、関わることを絶対にやめない

それが例え私が選手としてじゃなくても、きっとそれが私にとっては幸せだから


A『翔平が頑張ってくれた分だけ私も頑張る。それが私にできる君への恩返しだから』



差し伸べた手を翔平は笑って握り返した

その手を思いっきり引っ張られた。体制を崩して翔平に支えられる形になった

もちろん、観客席は大盛りあがり


そりゃあそうだ。熱愛報道1つもない翔平の女性との絡みなんて大スクープだ



翔平「A、断ってくれてもいいから聞いてくれる？」

A『断るかどうかは聞いてから決める』



翔平「小さい頃からの俺の隣にいてくれたこと、ホント今じゃ奇跡だなって思うよ

もうAがいるのが当たり前じゃないから、高校の卒業式の日、俺なんて言ったの覚えてる？」


A『あぁー……ごめん、覚えてないわ…』

翔平「大人になって、もしまだお互い結婚してなかった
















＿＿＿＿＿＿＿＿俺と結婚してほしいって言ったんだけど」

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