最後のユニフォーム ページ26
もう、いつ走り出したかなんてわからない
スライダーを投げた瞬間、こいつ、勝ち確信してるじゃんと思ってしまった
私が後ろにいるのわかってて、勝てるって絶対的な自信があったんだろう
A『翔平!!!』
翔平「A!!」
両手を広げた翔平に思いっきり飛びつく。もう、誰の目だって気にしない
A『勝ったよ!勝ったんだ!!翔平!!!ありがとう!!!ホントに…っありがとうっ!!』
翔平「俺こそ!!ありがとうA!!」
全力で走りきったあとの疲れた笑顔。でも、キラキラと輝いてる。私が1番好きな笑顔だった
佐々木「Aさん!」
私を探してからか息を切らせてこちらに近寄ってきた郎希。慌てて翔平から降りる
A『郎希!おめでとう!勝ったよ!!』
佐々木「はいっ!!Aさんもありがとうございました!!」
A『私なにもしてないよ』
佐々木「いえ、たくさんのこと教えてもらえました。Aさん、あなたの言葉に何度も救われました……知っててほしいだけなので、返事はいりません
____僕はあなたのことが好きでした」
宗に言われたことがようやく理解できた
私は人の好意に鈍かった。こんなに近くに思ってくれてる人がいたのに、気付いてあげられなかった
後ろにいる翔平の様子をうかがう、翔平は何も言わずに頷いてくれた
『Aが言いたいことを言っていいよ』と言わんばかりの優しい笑顔だった
A『郎希、確かに私は君の思いには応えてあげられない。でも、その経験がまたどこかで活きたならその話をいつか笑い話にしてまた私の隣で笑ってほしい
郎希には笑顔が似合うんだから笑ってよ。まだ若いんだから早くいい人見つけてね。良いお知らせ聞けるの待ってるからね』
差し伸べた手を郎希は優しく握り返してくれた。泣きそうな笑顔だったけど、しっかり笑って返してくれた
佐々木「はい、ありがとうございました…!!
大谷さん、Aさんのこと泣かせたり1人にしたら、僕がもらいますから」
翔平「ふはっ、生意気」
佐々木「大谷さんにだけは言われたくありません」
もぉ、人の取り合いで喧嘩するなよぉ…
岡本「こらーそこ2人イチャつくなー!笑」
源田「3人とも表彰式だってー!!」
少し離れたところからみんなの声がした。最後まできちんとこなそう
侍ジャパンとして、野球選手として最後のユニフォームに恥じない姿で
最後を迎えよう
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ゆらら - 黄色ジャス民さん» 返信が遅くなりすみません。現在、書いている途中なのでパスワードにしていますが、1話書き終えたら全体公開にする予定です。急いで書き上げます。すみませんでした (3月29日 15時) (レス) @page49 id: d6fa48bb82 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民(プロフ) - ゆららさん。空に羽ばたくNO1のパスワードを教えて下さい。 (3月28日 23時) (レス) id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら - ゆうきさん» コメント、アンケートのご協力、ありがとうございます!!皆様新作、続編希望ですね…笑。頑張って更新していきたいと思います!ありがとうございました😊 (1月14日 8時) (レス) id: d6fa48bb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 主様が書くお話いつも楽しみに読ませていただいています!これからも主様の作品を読みたいです!なので、3番でお願いします🙇🏻♀️ (1月14日 2時) (レス) @page40 id: 1c1d67dc9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら - ゆーさん» コメント、アンケートのご協力、ありがとうございます!!皆様にお褒めの言葉をいただけてわたくしも感激でございます。新作は今ちょこちょこ作っているのでできたら更新させていただきます!!ありがとうございました😊 (1月14日 0時) (レス) id: d6fa48bb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらら | 作成日時:2023年10月27日 21時