世界に選ばれたNo.1【大谷翔平】

絶好調と絶不調 ページ3

少し郎希のことを気にしながらも臨んだ2回ウラ

またもや三者凡退で抑え込んだ山本。今日の山本はすこぶる好調だなぁ…




4回表、中村がレフトへのヒットを出し、お相手さんは投手を変えてきた

しかし、その後は連続四球でノーアウト満塁となり、翔平のストレート四球で押し出し、日本は6得点目を上げた


しかし、絶好調の山本とはうって変わって絶不調の宗は空振り三振

ここ最近、バットにボールすら当てていない気がする


得点には繋げられずそのまま日本の攻撃は終わってしまった





A『宗……』



守備の準備をしながらも、宗は暗い顔をしていた。どうにかしてあげたいけど、私じゃどうしようもできないから


見守ることしかできないから＿＿





「3アウトチェンジ!!」



A『絶好調やん山本!』

山本「当たり前!Aに負けてられないからな!!」


A『うっせー!!笑』




お相手さんはまたまた投手、他野手を交代した。しかし、無慈悲にも日本の攻撃は続いた


四球というつまらない結果に不貞腐れながらも、やるべきことはしっかりこなす

中村のタイムリーツーベースヒットで7得点目を上げるがたっちゃんや近ちゃんは空振り三振という悔しい結果になってしまった



投手を圭ちゃんに交代し、守備につく準備をしている中、1人、バットを握るバカがいた



A『なぁにしてんだあいつ…』

山田「疲れてるんじゃないかな〜…笑」


A『多分あれは大真面目ですよ山さん……』



のちに聞いたが、一平さんの誤情報だったそうだ

他の人はツッコむことができずにあのような結果になったとのこと


今回ばかりは翔平に同情しておいた









日本側もたびたび、投手野手交代が続きこのまま7-0で勝負がつくかと思われたが

9回ウラでオーストラリア最後の足搔きでホームランが放たれ


7-1でフィニッシュ。日本は4連勝、1次リーグB組1位通過となった



大変うれしい結果だったがそんな私の頭にふと疑問がよぎった



「WBCが終わったら、私はどうすればいい？」



今は通称有明ルールと呼ばれる、特別措置ルールで私は野球ができている

でも、この大会が終われば、私は、、、


野球のない人生にまた戻れる気がしなかった。隣に翔平がいないことが怖かった












そんなモヤモヤを抱えたまま

私は翌日の準々決勝、イタリア戦を迎えた

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