世界に選ばれたNo.1【大谷翔平】

ありがとう!! ページ19

SIDE:村上


村上「……ふぅ、」



怖くて仕方なかったはずなのに、Aさんの天然ボケなのか故意的にやったのか

真相は謎のままの頬のキスに俺は動揺するどころかとてつもなく冷静で落ち着いていられた



今までの苦しみが下らないぐらいに今、頭の中はクリアで晴れ渡っている

どんよりしていた灰色空が一気に青空に変わった気がした



今なら打てる。なんの確証もなかったけどそんな気がした




SIDE:A



あんなことして宗がもっと緊張したんじゃないかとか。余計なことやっちゃったなぁ…って思ってた


でも、宗はそんなことお構いなしにバットを思いっきり振り切った

その打ち上げた打球を見た時、大丈夫だ!!ってベンチから飛び出した




A『走れぇーーー!!!!』



周東は一切ボール見てなくて、本気の全力疾走だった。翔平は最後までボールを確認して確信してから走り出した



日本、鬼門の準決勝でサヨナラ勝ちが決まった瞬間だった



村上「Aさん!打てました!!俺……っ!!」

A『頑張ったよ!!宗!流石だよ!!頑張ったね!!』



走ってこっちに向かってくる宗に飛び上がって抱きついた。すると、私の後ろから飛び出してきたみんなが私もろとも宗に水を掛ける



A『ひやぁっ!!』

村上「寒っ!笑」

A『なんで私まで!!ちょっと山さん!中野!』



すると、私と宗に水をかけた2人は笑いながらさらに水をかけた


山田「だって宗が打てたのはAのキスのおかげでしょ!!笑」

中野「お前らやっぱ最高すぎ!!笑」




それに食いついたのは、はい、皆さんご存知の通り!!



翔平「キスってなに？なんのこと？」


はい、大谷翔平ですよ。すぐ不機嫌になるんだから!!



翔平「A、どういうこと？」

A『なんでもない!私が宗に気合い入れる時に頬に触れちゃっただけ!』

翔平「ふーん？で、宗はなんでそんなに焦ってるの？」


村上「いやっ、…ホントになんでもないッス!!」

翔平「本当にぃ？」





山田「ありゃ、無理だな」

中野「そりゃ、そーですよ」

ダル「どうせ観客たちに目撃されてるだろうし、無理だよ。いつかバレるんだから笑」


岡本「A襲われるなよー笑」

山本「イチャイチャすんなよー笑」

源田「止めなさいよみんな……」






後ろでそんな会話がなされていることを私は全然知らなかった

私が翔平に迫られている中、宗はコッソリと逃げやがったゴラァ!!

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