世界に選ばれたNo.1【大谷翔平】

大丈夫 ページ13

SIDE:A


はぁ……疲れた……

一心に道具のメンテナンスを行う中、私のため息は止まらない


ダルさんにイチャつくなら成績上げてね？って無言の圧力をかけられた

意味がわからん…別にイチャついてなんかいないのに



コンコン



A『？はぁーい』


村上「Aさん、今時間ありますか？」

A『宗？鍵開いてるから入っておいでー』



現在、夜の11時、いつもの宗ならとっくに寝てる

最近ようやく調子を取り戻しつつある宗。やっと三冠王としての勇姿を見られそうだ




村上「失礼しま……って、な、な、何してるんですか!!Aさん!!!」

A『え？なにって…道具のメンテ中…だけど？』



すると、宗は呆れたように怒ったように声を荒げた



村上「そこじゃありません!!ちゃんと服着てください!!風邪ひきますよ!!?」

A『ん？あぁ、ごめんごめんいつものクセで脱ぎっぱなしだったね』


ベッドの上に置いていた上着を取りながら謝る。宗は小っ恥ずかしそうに顔を赤く染め、うずくまっていた



村上「何してるんですかぁ……俺殺されますよ…」

A『なに言ってんのさ笑』



村上「大谷さんと佐々木くんに殺されちゃいますよ…」

A『なんで郎希も？』



すると、宗はため息をつきながらまたもや呆れたようにうなだれた



村上「Aさん、前から思ってましたけど……鈍いですよね」

A『うっ…後輩に言われるとキツイ……』


村上「まぁ、佐々木くんが言ってないなら僕も言えませんけど

周りの気持ちにもう少し関心を持ったほうがいいですよAさん」


A『はぁい……』



なぜ私は後輩に説教されているのか……


A『で、どうしたの？なにか用事？』


宗「いえ、特に用事があるってわけではないんですけど

今日大谷さんに聞いたんです。フォーム確認ありがとうございました」


A『あぁ、あれね!翔平から聞いたんだ!

明日また改めて言おうかなって思ってたんだけど!どうだったその後の練習少しはよくなった？』



村上「はいっ!重心移動を速くしただけですごく打ちやすくなりました!ありがとうございます!」

A『よしよし、その調子だよ頑張れ若き三冠王!』



すると、宗は顔を下に向けた


A『宗？どうしたの？』


村上「…俺、ようやく打てるようになって……でも、また打てなくなったら…って考えて……」




A『大丈夫』

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