世界に選ばれたNo.1【大谷翔平】

双子みたい ページ12

A『カメラマンさんに迷惑でしょ。返しておいで』

翔平「えぇーいいじゃーんもう少しだけ!笑」


A『ダーメ、ちゃんと返してきて』



宇田川「まるで姉と弟みたいですね。大谷さんとAさん」



私の背中から、優希の声が響いた

一瞬ビックリしたがそれより優希が放った言葉の方に気が向いた



A『弟？このクソガキが？絶対イヤだよ』


翔平「えぇ、いいじゃんお姉ちゃ〜ん笑」

A『黙れ生意気小僧‼』



宇田川「もののけ姫ですかねぇ？笑」





ふふふっ、とこぼれ笑いを浮かべる優希。それにつられて私や翔平も笑い出す



A『緊張感ないなぁ〜私ら。明日試合だよ？笑』


翔平「いいじゃんこれに関しては笑ったもんがちだよ笑」


宇田川「ふふっ〜笑」



A『優希、仮眠は取れた？』

宇田川「バッチリです。ありがとうございました!」




そう言って立ち上がり、練習に戻る優希。その後ろ姿を私と翔平は見つめた

ふと、タブレットに目を落とせば、翔平の投球シーンが映し出された




A『ぁ……翔平、あんた手首曲がり過ぎだよ。これやりすぎると痛めるよ

あと力も入りすぎ。体力ないんだから持たないよ』


翔平「ウソ、…ホントだ、相変わらずよく見つけるな。あと一言余計」


A『笑 これでも元々バッテリー組んでたんだからね。流石にまだ忘れないよ』



一昔前は私は捕手として翔平と一緒にバッテリーを組んでいた。翔平の投球が早すぎて誰も取れなかったから私はめちゃくちゃ重宝されていた笑

だから、投手のクセを見つけるのも、そこを報告するクセもまだ治らない



A『あ、郎希ちょっと腕に力入ってるね。腕もう少ししなやかに投げるように言っとかないと』



翔平「あぁ、そういえば宗がフォーム見てほしいって言ってたよ」

A『ん、りょーかい……おぉ、キレイになってるよ

ただちょっと重心移動がうまくいってないなぁ。少し早めに動き始めるといい感じになるかもね。翔平伝えといて』


翔平「りょーかい」




SIDE:ダル


ダル「あれ？宇田川どこ行ってたの？」


宇田川「Aさんの背中で寝てました。今は大谷さんと一緒にタブレット見てますよ」


ダル「ホントだ。相変わらずイチャついてんなぁ……」


宇田川「まぁまぁ、いいじゃないですか〜」





まぁ、イチャついてくれるおかげで成績上がるなら全然問題ないけどな←違うそこじゃない

大丈夫→←マイアミ到着!!

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