誰も知らないNo.1【大谷翔平】 (ページ2)

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普通の生活ページ2

「Aさぁぁぁ〜〜〜ん!!!」

A『何なにどうしたの？広樹くん？笑』

「大変です大変ですぅ〜!!」

彼は私が勤める会社の後輩の1人で森崎(もりさき)広樹(ひろき)くん

後輩にも恐れられている私にも笑顔でしゃべりかけてくれるめちゃくちゃいい子

A『一旦落ち着きなって笑』

広樹「あぁ今、笑いましたね!?ひどいですよぉAさぁん!!」

A『はいはい笑それで何が大変なの？』

広樹「はっ、そうだった!!実は…」

「大谷選手がお前のこと幼馴染発言してるぞ。ついでにいつか野球界に連れ込む宣言してる」

広樹「なんで言っちゃうんですか!!天宮先輩!!」

彼は私の同期で天宮(あまみや)翼(つばさ)、何気にこの会社の副社長の息子のお坊っちゃん

ただ才能はあるらしく、営業の成績はトップクラスでいつも私とはトップ争いに明け暮れてる

女性たちの噂では、幼馴染が山田哲人選手で、野球をしていたとかしてなかったとか…

てかその前に……

A『はぁ!!?どういうこと!?』

天宮「ネットでも新聞でも幼馴染がどこにいるのかとか、どれだけ野球がうまいのかとか、すっげぇ憶測飛んでる」

A『あの野球バカァ…!!』

広樹「Aさん野球できたんですね!僕、野球大好きなので!!全力で応援させてくださいね!!」

目がキラキラと輝く広樹くん、ニヤニヤと変な笑みを浮かべる天宮

私は全力で否定した

A『野球はもうやめたの!!あのバカ!勝手に幼馴染発言しやがってっ!!』

「はいはい、一旦落ち着きなさいA」

A『上月先輩止めないでください!!ちょっとあいつの腹に一発入れてきます!!』

上月「アメリカまで行く気なのA？」

彼女は私の先輩で上月(こうづき)桃花(ももか)さん、日本でも有数の会社である上月グループのお嬢様

だけど、父親に反抗してるから自分でお金を稼ぎたくてここに入社してるみたい

ちなみに私より年下で23歳、熊本出身で、村上宗隆選手と同じ野球チームに所属していたとか

上月「それとA、嬉しいお知らせよ。社長が呼んでるわ」

A『げっ!?まさかもう悟られたの!!?あの野球大ファン社長にっ!?』

広樹「頑張ってくださいねーAさぁーん!!」

A『これに関しては頑張ることじゃねぇだろがぁぁあ!!』

そう叫ぶ私を引きずりながら上月先輩は静かに社長室へと向かった

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