色は匂へど散りぬるを(jump×jump)

何が正解かなんて(ym×in) ページ7

澪さんリクエスト




伊野尾side




「なーなー、これ見てみ。」



「え、なにこれ。どーしたの、お前」



「たまたま見ちゃってさぁ。なぁ、これ売ったら高くなるかな」



「いやぁ、高いだろ。だってあの○○だぜ？」




たまたま通りかかる時に聞いてしまったスタッフさんの話。



やまだ？売る？……見ちゃった？




ここまでワードが揃えばこの業界にいる人間なら誰でも分かる。スキャンダルだ。




自業自得とは言え、大事なメンバーが傷つくのは嫌だしグループにとって大事な時期だけにそんなもの世に出されたら困る。





「あの、それ消してもらえませんか……」





気づけば俺はスタッフさんの前に出ていた。





「あれ、伊野尾さんじゃないですか。どうしたんですか？」



「その写真、消してください。」



「あぁ、これですか？さすがジャニーズ1仲がいいグループですね。メンバーの尻拭いまでしてるなんて笑笑」



「尻拭いとかじゃないですから。とにかく消してください。売るとかほんとにやめてください。お願いします。」




ほんとにやめて欲しくて頭を下げた。
だけど、頭上からは楽しそうな笑い声が聞こえてきて思わず頭をあげた。、




「タダで、とは言わないですよね？」




「……なに、したらいいんですか」




「そうだなぁ、、俺らの道具になってくださいよ。」



「は…」



「毎日毎日朝も夜も昼も上司に顎で使われて、タレントの為に働いてるんでストレスが凄いんですよね〜。」





だから、僕らのストレス発散道具になってください。





不気味な笑顔で言われて背中に冷や汗が伝うのがわかった。

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