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Noside
あの日から本当に毎日ケイはコウタに歌を歌ってもらっていました。
あんなに怖かった夜も今では幸せでしかありません。
そんなある日、コウタはケイに言いました。
｢ケイ様、ケイ様はあと1週間で16歳になられます。｣
｢もう、ぼく16…｣
｢はい。そして、成人となられます。その時に我が国はこの王国に攻め入ることになります。｣
｢…どうして？｣
｢実は、ケイ様が1番初めに我が国に来られた時、恥ずかしながら一目惚れをしたのです。だから私は父に頼んだのです。隣の国のケイ様と結婚させてほしいと。そして、父はそれを快諾してくれました。次に来た時にお願いしてみようと。｣
一度にたくさんの情報が流れ込んできて何が何だかケイには分かりませんでした。
｢そして、お互いの国のためにと、不可侵条約も兼ねてケイ様が成人となられた時に我が国にケイ様を嫁がせると。もしも、成人された時にケイ様の身に何かあれば我が国はこの国に攻め入るということもお伝えした上で誓約書を書いていただきました。｣
｢ぼくの身になにか……｣
｢はい。あの国王がケイ様のことを快く思っていないことを知っていましたので。しばらくして、ユウリ様がお産まれになりユウリ様に首ったけになられその誓約書の存在も忘れていたのでしょう。でなければケイ様は10何年もこんな目にあっていません。｣
｢お父様やお母様や、ユウリは殺されちゃうの…？｣
｢必ずではありません。もしかしたらそういった事も有り得るかもしれないということだけ、頭の隅に置いておいてくださいませ。もし、ケイ様が望まれる事があるのならばその通りに致します。｣
優しいケイは悩みました。
あれだけ酷いことをされていても、やっぱりお父様。お母様。弟…。
しかしケイは初めて自分のことを最優先に考えたのです。
｢………ううん。ないよ。もしみんな死んでしまったとしても、それでいい。だって今のぼくにはコウタがいるんだもの。｣
………助けて、コウタ
ケイの本当の、心の奥底の本音を初めて聞くことが出来ました。
｢お任せ下さい。ケイ様は必ずお助けし、お守りし私が幸せにしてみせます。｣
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リッツ - リクエスト書いていただきありがとうございました！コウタが私が想像していた以上に素敵でケイも可愛くて満足です！機会があればぜひこれまでのケイとユウリの話やその後のケイとコウタの話も見てみたいです！本当にありがとうございました！ (2018年12月25日 7時) (
レス) id: 5430c3bb20 (このIDを非表示/違反報告)
琳(プロフ) - けーままさん» 初めまして！嬉しすぎるお言葉ありがとうございます！また短編集を出すことになった時に必ず書かせていただきますね(*´ω｀*) (2018年12月18日 20時) (レス) id: 026b9e0272 (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - はじめまして。お話の更新楽しみにしていました。最後のお話とても好きでした！！その後が読みたいです(*´ω｀*) (2018年12月18日 18時) (レス) id: ec2812ad48 (このIDを非表示/違反報告)
琳(プロフ) - リッツさん» 初めまして(*´ω｀*)素敵なリクエストありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2018年12月12日 18時) (レス) id: 026b9e0272 (このIDを非表示/違反報告)
リッツ - 琳さんにリクエストできるということでめちゃくちゃ本気で考えてしまいました（笑）琳さんの書くやぶいのが大好きです！これからも応援してます！(採用されますように…(●´人｀●)) (2018年12月9日 22時) (レス) id: 5430c3bb20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳
| 作成日時：2018年9月25日 23時
