色は匂へど散りぬるを(jump×jump)

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山田side




「うっし、帰ろうか」




「もう終わったの？やまだどんどん早くなってるぅ〜」




「誰のせいだか」




「んふふ〜」




白のトップスに白のガウチョパンツを履いて。ふわふわ、にこにこ微笑む彼は天使にしか見えない。




だけど、彼は悪魔だ。




「今日の夜ご飯なぁに？」




「……よくあんなことした後にご飯食べれるね」




「ん？」





「いや、何でもない…」






深い深い、闇に染まってしまった彼も嫌いじゃない。





あんなに血を被ってもなお美しく、綺麗な人はきっとこの世界にいないだろう。





まだ夜は始まったばかりで、外に出ればまだまだ賑わっている街並み。





「ふんふーん、ふんふん〜」




「それなんの歌？」




「わかんない！」




「なんだそれ笑笑」




「あ…！次あれにしよ〜」




俺の手を繋いで楽しそうに指を指したのは次の遊び相手(ターゲット)





「今月はあれで最後にしてね。今月は遊びすぎ。」




「む、なんでさぁ」




「なんでもです。ダメなもんはダメ。」





「やまだのけち！」




「はいはい。」






天使のような、悪魔の笑顔。





大人たちによって半分もがれた天使の白い羽。
その残りを自らの手で真っ赤に染めていく彼はきっとこの世の何よりも美しい。






end






……………
イメージは日下くん

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