ご近所のワタナベさん。 (ページ35)

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あの後、タイミング悪く私のスマホが鳴って。

ふっか遅くなっちゃって悪い

ふっか頑張ってこい!

そう送られてきた。

最後だけちょっと遅かったかな…笑

でも、ずっと応援してくれていたし、助けてもらった。感謝と、晴れて付き合えたことは1番に伝えたくて。

A辰哉くん、ありがとう。

A無事付き合えました!!

ひとまずそれだけ返信をした。

『誰から？』

超ニヤけてたけど。と不思議そうに尋ねてくる、目の前の翔太さん。

いい報告が出来る、と喜んでいたけど、そんなに顔に出てたのか、私。

「あ、ごめんね！辰哉くんだよ。ずっと相談乗ってもらってて、付き合えたって報告を…」

そうやって画面を見せると、余計に焦ったような顔をする。

『え、待って待って、何でふっかの連絡先知ってんの？』

あー、そこか。確かに、あの日翔太さんを見かけた事は話したけど、慰めてもらったことは割愛していた。

と、言うわけで。あの日偶然辰哉くんに再会したことから、ここ最近恋愛相談をしていたことまで全部話した。

『…まじか。』

私がしっかり聞こえたのはそれだけ。その後難しい顔をしながら、ちゃっかりしやがって、だとか俺が泣かせたから…とか、1人で悶々としていたので、少し面白かった。

それから、アイツが知ってて俺が知らないのはおかしい、なんて言って翔太さんの連絡先をようやく交換。

そう言えば、隣だし。という事で名前を知らなかったり、連絡先を知らなかったり、色々順番が変だったな…と。今になって思う。

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