5人に愛されて ページ7
取り合えず、池谷さんの隣に立つ。
「あれ、赤城RedSunsですよね」
池谷「ああ、多分な…」
しばらくしてぞろぞろと人が降りてくる。
あれが噂の高橋兄弟…。
偵察で何度も見たことはあるけど、こんなに近くで見たのは初めてだ。
レッドサンズの人達は、私達の方まで近付いてくると、中心にいる金髪の人、高橋啓介さんが口を開いた。
啓介「オレ達は赤城山から来た、赤城レッドサンズのメンバーだけど。ぶしつけな頼みで悪いが、この峠で最速のチームか、もしくは走り屋を知っていたら教えてくれないか?」
本当にぶしつけだなちょっと。
池谷「オレらはスピードスターズってチームやってっけど…、自分らでは秋名最速だと思ってるよ」
なんとも言い難いことだけどやっぱ文太さんを知ってたらな…微妙な表情しかできん…。
いやいや、そんなことを考えている暇はない。
まずはスピードスターズに入って初めての仕事をしなければ!
「失礼します。私はここのマネージャーをしている者ですが…バトルの申し込みの進行でしたら、私が引き受けますけど」
啓介「へぇ…女の走り屋か。珍しいな。まあ、なら話は早い。次の土曜日、うちのチームとそっちのチームで交流戦をやらないか?」
「交流戦、ですか」
啓介「ああ。引き受けてくれるか?」
そんなの、勝ち目なんてないに決まっているけど…。
私は、池谷さんやメンバーの皆んなをチラりと見てから言う。
「ええ、もちろんです。売られた喧嘩は買わなきゃね」
…きっと、勝てないと思うけど。
舐めた彼らへのせめてもの挑発に、満面の笑みで返してやった。
啓介「っ…へぇ、イイなその目付き。楽しみにしてるぜ」
「望むところですよ。私達に喧嘩売ったこと、後悔しても知らないから」
啓介「へぇ、言ったな?」
「言いましたよ。なんならもう一度言いましょうか?」
啓介「…っふふ、ははっ!お前面白いな。名前は?」
え、なんか漫画的な『面白ぇ女』認定されたんだけど大丈夫そ?
「(人1)Aです。よろしくお願いします、高橋啓介さん」
啓介「よろしく。んじゃ、また今度会おうぜ、(人1)」
そう言って、レッドサンズは走り去って行った。
取り残されたスピードスターズの面々も、負けじと追い掛けるけれど…恐らく追いつけやしないだろう。
A「……お気をつけて。かなりレベルの高い相手ですよ」
池谷「ああ。…行ってくる」
車のない私達高校生組は待つしかない。
…FCで来ればよかったかな?
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璃央(プロフ) - 更新して下さるのをお待ちしてます! (2021年9月27日 1時) (レス) @page19 id: 14bf31e43a (このIDを非表示/違反報告)
ナナシノカオナシ - すっごい続き気になる!もう何年も前の作品ですが、気長に更新待ってます! (2021年1月28日 15時) (レス) id: 73372216ee (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2019年10月19日 13時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます!もう更新されないのでしょうか? (2018年12月14日 18時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
七夕☆ - 拓音さん» そう言って頂ける私って何て幸せ者なんd(((ありがとうございます!!頑張ります!!! (2016年8月17日 10時) (レス) id: 09ed2197b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煕流 | 作成日時:2016年3月24日 22時