重ねて。 (ページ4)

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4.紅茶ページ4

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柾「…Aちゃん、好きなところ座ってて。お茶入れてくるよ。」

木村さんがそう言ってくれたけど、

座って待ってるなんて悪すぎるので、

『私も行きます！』と言った。

それなのに、

柾「いいから。座ってて、ね？」

と微笑んで木村さんは行ってしまった。

その後ろ姿を見ながら立っていたら、

迅「Aちゃんこっち！」

と、さっき話しかけてくれた男性が

自分の隣をポンポンと叩いてそう言った。

「…し、失礼します…」

その男性の隣に座った。

迅「あはは笑そんな堅くなくていいよ～笑」

………笑った顔、無邪気でかわいいな、なんて。

柾「…おまたせAちゃん。はい。」

木村さんが私の前に紅茶を置いて微笑んだ。

……かっこよすぎる。

初めて会ったときから思ってるけど、

木村さんって本当に、完璧人間すぎる。

そんなことを思いながら、気付いたらじっと木村さんを見つめていた。

柾「…なに？」

そう言われてハッとする。

『…あ、いえ…かっこよくて、つい…』

柾「え？笑ありがとう笑」

素直に喜ばれると、なんかこっちも恥ずかしくなる。

匠「おい！！ちょっと！なんやねんその2人の空間みたいな！」

と、関西弁の男性が言うと、

続けて他のみんなも

迅「なにそれ！ずるい！」

雄「ほんま見つめ合いすぎやろ。笑」

なんでそんなに怒ってるのか、よく分かんないけど、

とりあえずみなさん仲が良いのは伝わってくる。

柾「まぁまぁ落ち着いて。笑一人ずつ自己紹介でもしていこっか。」

木村さんのその言葉に、騒がしかったのがおさまった。

木村さんは家でもリーダーシップをとってるのか、

さすがだ。

と、心の中でひとり、感激していた。