紅志side ページ3
『〜♪〜♪〜♪』
どこからか聞こえる着信音。
紅「うん？」
携帯をポケットから出してみるけど…
紅「あっ…汗」
それは紅志の携帯だった。
携帯のディスプレイに映る…
『大河先輩』の文字。
また…この日が来たんだ。
また…行かなきゃいけない日が来たんだ。
もう…嫌なのに。
いやって言えない…
ケータイを持つ手がガタガタ震える。
湖「出ないの？電話…」
湖華の声にハッとして我に返った。
紅「えっ…汗
あっ！あ、紅志…トイレ行ってくる！汗」
湖華にバレないように逃げるようにその場を去った。
・
・
・
〜女子トイレ〜
紅「ハァ…ハァ…」
『〜♪〜♪〜♪』
まだ鳴り続ける携帯。
勇気を振り絞って着信ボタンを押した…
紅「も…もしもし…汗」
大河『お前、出るのおせぇーよバカ！
何コールで出るって約束したっけ？』
紅「さ、3コールです汗」
大河『っで？なにしてたわけ？』
機嫌の悪い声で言ってくる大河先輩。
それが怖くて言葉が出てこない。
大河『何してたか聞いてんだけど？』
紅「ぁあ…えっと…汗」
大河『早く答えろよ！のろま！』
紅「ひっ！…ご、ゴメンなさい！汗
…と、友達と話してて汗」
大河『ふぅーん…
友達ってさぁ。SMAR？』
紅「は…い。」
大河『まだ一緒にいるんだ。
…どぉーせ、お前らの仲なんて薄っぺらいものだよ？
まだ、あんな奴らといていいわけ？』
紅「…」
大河『まぁ、いいわ。
放課後、いつものとこに来な。
わかった？』
紅「はい…汗」
そう言うとブチっと言って切られた電話。
自然に流れる涙。
嫌でも自分に言い聞かせるしかなかった。
『SMARを守るためなら自分を犠牲にするしかないって』
だから…
今日も『いつものとこ』という…
光の見えない闇の中に行かなきゃいけない。
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茸の実(プロフ) - ヤス推し(*≧∀≦*)さん» ありがとうございます！更新遅いですがご了承ください！ (2014年8月15日 11時) (
レス) id: 956cb5cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤス推し(*≧∀≦*) - とても面白いです！！頑張ってください！！ (2014年8月15日 9時) (レス) id: af6d2d5edd (このIDを非表示/違反報告)
茸の実(プロフ) - ちびがえるさん» お疲れ様です笑 (2014年7月30日 7時) (レス) id: 956cb5cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
ちびがえる(プロフ) - やっと制作中まで追いついたぁ〜！！ (2014年7月23日 23時) (レス) id: db6654ff14 (このIDを非表示/違反報告)
知念香里奈 - 私はこういう話が、とっても大好きです。頑張ってください。後、リクエストなんですか、主人公と知念侑李をつき合わせてくれませんか？ (2014年6月14日 12時) (レス) id: ff611fc467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茸の実 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2014年4月21日 20時
