きむらせんぱい！！！１ (ページ41)

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「っ美愛先輩、！！！！！」

全速力で練習室に戻ってそう叫ぶ。

美「Aちゃん！柾哉は？」

「あ、その、、、木村先輩のことなんですけど、木村先輩熱があったみたいで、、、、水道場でうずくまってて、今もそこにいるんですけど、、、保健室連れて行った方がいいですよね、？」

と聞いてみるとやっぱりか、と顔を見合わせて言うたじ先輩と美愛先輩。

二人とも木村先輩に熱があること気付いてたのかな、

美「とりあえず柾哉保健室連れてかなきゃだな、、、Aちゃんは多分体格的に運べないからたじ行ってあげて、洸人には私から伝えとく。」

将「うん、わかった。そのまま帰しちゃっていいかな？」

美「うん、帰しちゃっていいよ」

将「わかった、んじゃAちゃん、行こっか」

とたじ先輩に言われ急いで練習室をでて木村先輩の所へ向かう。

将「、、、、、それでどうしてAちゃんは泣きそうなの？」

「、、、え、？」

とたじ先輩に言われる。

さっきから私の頭の中は昨日のことしか浮かばなくて

昨日私が傘を忘れなければ木村先輩は元気だったのに

昨日私が傘を借りるのを無理にでも断っていればよかったのに

とかそんなものばかりで

「、、、昨日豪雨だったじゃないですか、」

「昨日私傘忘れちゃって、たまたま通りがかった木村先輩が傘貸してくれて、俺は家近いからって嘘ついて走って帰ってくれたんです、」

「私が昨日傘忘れなければ木村先輩は熱出さなかったのかもしれないのにな、とか色々考えちゃって、」

私の話をうんうんと無言で聞いてくれていたたじ先輩。

将「、、、、柾哉くんってさ、昔から体調悪い時とか人に絶対言わないんだよねぇ、心配かけたくないから、って。」

将「だから別にAちゃんに傘貸して雨に濡れたから熱が出たわけじゃないかもよ？元から体調悪かったのかもしれないし、」

まあそれはそれで問題だけどなんて笑っているたじ先輩。

将「だから、大丈夫。早く柾哉くん運んであげよう、」

ってにかって笑ってくれたたじ先輩のおかげで少し心が軽くなったような感じがした。